近鉄エクスプレス／キューネ・アンド・ナーゲル社に中南米会社の業務を委託

（株）近鉄エクスプレスは、中南米法人5社（ブラジル、メキシコ、ペルー2社、ベネズエラ）を今期中に解散し、2003年10月1日より、欧州大手フォワーダー、キューネ・アンド・ナーゲル社（以下：KN）に航空・海上業務及び通関業務を委託した。
近鉄エクスプレスは強みである販売について、専任販売部門をKNの中に配置し営業のネットワークを維持しながら取り扱い品質の向上、顧客の維持・開発を行う。
営業推進支援のため日本人出向社員をブラジルとメキシコに常駐させ、その他の地域は米国・マイアミより日本人出向社員が出張ベースでフォローする体制となった。
近鉄エクスプレスの米州本部（米国、カナダ、中南米）の2003年3月期営業収入は連結の16.8％で33 050百万円、営業利益は同4.4％で278百万円となっているが、今回の中南米法人5社（メキシコ、ベネズエラ、ペルー：2社、ブラジル）の解散により、グループの不採算部門の整理は終了した。
この 解散により合計額約14億円を、2004年3月期決算で一括損失処理をするが、当該損失については今期業績予想に織り込み済み。KNへの業務委託による影響と合わせて業績予想の変更はない。
中南米の業務委託を足がかりに今後ともKNは相互協力体制を保持し高品質な国際フォワーディングおよびロジスティクスサービスの提供する。