デンソー／ドイツのカーエアコン実験施設拡張

（株）デンソーは、欧州のデンソー・オートモーティブ・ドイツ (以下：ＤＮＤＥ) にあるカーエアコンの実験施設を拡張し、合わせて材料評価機能も新設した。既存の敷地内に総床面積５ １００m2の実験棟を増設、設備投資額は約１５百万ユーロ。
ＤＮＤＥでは１９９４年に現在の実験施設を設置しており、今回の拡張により車両に取り付けた状態 (実車) でカーエアコンの性能を評価できる設備を増設するなど、欧州顧客向けカーエアコンの現地開発をより一層充実させていく。
また、今回、欧州域内における原材料の現地調達化とコスト低減、品質保証活動の強化等のために材料評価機能も新設し、日、米、欧、アジアの４地域で材料評価機能を整備した。
今後は、それぞれの地域においてニーズに合った仕様・品質の材料調達が迅速にできることになり、グローバルな最適調達・最適生産活動を更に推進する。
デンソーは、２００１年にマグネッティ・マレッリ社から空調機器事業部門を買収 (デンソー・サーマルシステムズ) し、２００３年末からはデンソー・マニュファクチュアリング・チェコで生産を開始する予定をしており、欧州でのカーエアコンの生産を拡大している。