富士ゼロックス／上海工場のSCMシステム構築

NECと日本オラクル（株）は、富士ゼロックス（株）が、上海における工場において日本オラクルのビジネスアプリケーション「Oracle E-Business Suite 11i」を活用したSCMを構築し、稼動した。
富士ゼロックスは、中国における子会社である富士ゼロックス上海にて日本国内および全世界で販売する複写機の生産を行っている。
同社は、複写機生産量の約八割を占める中低速デジタル領域生産を、国内から上海へ移管することを予定し、上海工場における生産量を月数3万台レベルまで拡大するにあたって、基盤を支えるSCMシステムと会計システムを構築した。
富士ゼロックスは、新システムを利用して生産リードタイムを大幅に短縮し、生産コストの削減および納期短縮によるエンドユーザーの顧客満足度の向上を推進し、このシステムを国内と統一していく。
同システムは、受注管理・在庫管理・購買管理およびSCM計画立案・組立生産管理などの業務を実現するSCMシステムと、資金管理および固定資産管理も含めた会計システムにより構成されている。「Oracle E-Business Suite」の標準機能を全面的に適用して追加開発を徹底的に絞り込むことにより、わずか8ヶ月の構築期間で本番稼動した。
システムインテグレーションはNECを中心に両社の現地法人を交えたプロジェクトチームで対応し、日本オラクルの中国事業開発部が日中の企業間を連携し、導入をサポートした。
NECでは今後、この実績をベースに中国における日系製造業企業向けへのソリューション事業を拡大していくとともに、成長著しい中国、アジア・パシフィック地区でのアライアンスをより拡充させ、製造業のユーザのグローバルサプライチェーン構築を積極的に支援する。
日本オラクルでは、世界で13 000社以上、国内でも450社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核とした事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強や「Oracle NeO」を中心としたパートナー企業との提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化していく。