マニュジスティックス／新しいデマンド&レベニュー・マネジメント（DRM）ソリューション発表

米国マニュジスティックス社は、enVISION2003において、デマンド&レベニュー・マネジメント（DRM）ソリューションを発表した。これにより、従来の需要予測を、価格設定や販売促進、トレードファンド（販売チャネルに対する売上割戻や販売促進費など）の最適化計画に同期化することが容易になる。
DRMソリューションはまた、企業の供給、設備能力、在庫状況と需要との不均衡を同時に調整し、より適切な市場シェアの管理と売上および売上総利益の向上を実現する。
DRMソリューションは、次の領域を含んでいる。
・トレードファンド最適化 (Trade Funds Optimization)：
消費財メーカーが、リベートやインセンティブ等、販売チャネルへの販促に対する反応をカテゴリー、ブランド、主要顧客、店舗という項目別に整理し、これらを考慮しながら、より精度の高い予測を立てることができるようになり、販促の効果を予想し、見込まれる販売数量や売上の増加を分析することで、消費者需要の形成につなげることができる。
・マークダウン最適化 (Markdown Optimization)：
過剰在庫の管理コストとマージン間のトレードオフを分析することにより、小売業者のマークダウン計画の影響を計画前および計画実施中に評価する。この機能により、数百の店舗、数千の品目、さまざまな季節区分を個別に管理する上で必要なデータにアクセスすることができ、ライフサイクルおよび季節区分の最終段階における在庫の価値の最大化を図ることができる。
・プロモーション最適化 (Promotions Optimization)：
小売業者や消費財メーカーは、さまざまな販促計画のオプションを何通りも作成し、実行する前にこれらを比較検討、および評価することができる。これにより、いっそう完成度の高いマーケット・レスポンス・モデリングや製品別、カテゴリー別、ブランド別の販促効果の分析を行うことができる。計画立案者はまた、顧客セグメント別、流通チャネル別、あるいは地域別に販促効果を評価できるので、消費者の反応や売上に関して包括的で、しかもきめ細かな予測を立てることができる。
・プライスリスト最適化 (Price List Optimization)：
価格競争と絶え間ない価格変動に頭を悩ませるあらゆる業種で、市場やチャンネルにおける最適な製品とサービスの価格を特定する。企業およびユーザが設定した目的に加え、コストや利用可能な設備能力、在庫などのサプライチェーン要因を考慮しながら、適切な価格が算出される。その結果、最適価格のリストとこれに伴う各製品および各市場／チャンネルの需要予測が導き出され
る。このソリューションにより、さまざまな製品およびサービス構成について顧客ごとの個別契約によるカスタム価格を最適化することも可能。さらに、このソリューションには自己学習機能があり、過去の価格設定や競争行動の結果に基づき、リアルタイム・データを反映するよう予測・最適化モデルを修正し、一段と高いレベルの収益性と予測精度を追求する。