トランコム／平成16年3月期中間決算短信（連結）

トランコム（株）の平成16年3月期中間決算短信（連結）の経営成績は下記の通り。
経営成績
当連結会計期間における国内経済を見ますと、デフレの長期化、雇用情勢の悪化による個人消費の低迷などにより引き続き厳しい状況で推移した。
物流業界も、デフレ経済の下での物流コストの大幅な削減が求められ、熾烈な競争が展開される中で、企業間の優劣がいっそう鮮明になった。
同社グループは、とくに物流情報サービス事業、ロジスティクスマネジメント事業に注力し、新規顧客の獲得、拠点の増設、品質・生産性の向上に努めた。
グループの前連結会計年度末から当中間連結会計期間にかけての主な動きは、以下のとおり。
平成15年２月（株）豊田自動織機と業務提携
平成15年３月（株）アクシスの発行済株式50％を取得し、ロジスティクスマネジメント事業を拡大
平成15年４月（株）豊田自動織機との合弁会社アルトラン株式会社を設立
平成15年５月愛知県稲沢市に24時間365日稼動の稲沢チルドセンターを開設
平成15年６月富山県富山市に北陸情報センターを開設
平成15年７月湖栄運送（株）の発行済株式100％を取得し、関東圏の運送拠点を確保
平成15年８月愛知県稲沢市に通販向け物流センターを開設
平成15年９月静岡県静岡市に静岡情報センターを開設
以上の結果、当中間連結会計期間の営業収入は149億円（前期比36.8%増）、営業利益は６億３千８百万円（同 0.7%増）、経常利益は６億５千３百万円（同 3.0%増）、当期純利益は３億６千３百万円（同 11.3%増）となった。
セグメント別の業績は次のとおり。
貨物運送事業
営業収入　　　32億４千３百万円（前期比　 2.5％減）
営業総利益　　３億６千４百万円（前期比　 22.9％減）
営業利益　 １億９千７百万円
家電物流の取扱高の急激な減少に伴う生産性の悪化により大きな減益となりました。
物流情報サービス事業
営業収入 64億４千８百万円（前期比　49.8％増）
営業総利益 ２億４千３百万円（前期比　56.0％増）
営業利益　 １億８千５百万円
新規拠点の開設および求貨求車システムの稼動による生産性向上により、好調に推移した。
ロジスティクスマネジメント事業
営業収入　　　41億５百万円　　（前期比 　55.8％増）
営業総利益　　３億９千７百万円（前期比 　 6.7％増）
営業利益　 ２億１千２百万円
新規拠点の開設および既存拠点の業務拡大により大きく増収となったが家電物流の取扱高の減少が影響し、増益はわずかとなった。
トランコム株式会社
自動車整備事業
営業収入 ４億９千万円　　（前期比 14.7％増）
営業総利益 　　３千８百万円（前期比 11.9％減）
営業利益 　 １千４百万円
新規顧客の獲得により増収となりましたが、諸経費が増加し減益となった。
アウトソーシング事業
営業収入 ９億４千１百万円（前期比　88.1％増）
営業総利益 １億３千６百万円（前期比 94.7％増）
営業利益 　　３千６百万円
大型システム案件が完成し売上に貢献、大きく増収増益した。
　　　　　　　　　
通期の見通し
物流業界は、長引く景気低迷に伴う輸送物量の減少による厳しい経営環境下ではあるが、積極的な営業展開を図り、通期での増収増益を達成すべく努めていく。
通期の連結業績の見通しは次のとおり。
平成16年３月期業績見通し
営業収入324億５千３百万円（前年比35.8％増）
営業利益15億４千１百万円（同27.2％増）
経常利益15億４千７百万円（同26.7％増）
当期純利益８億４千４百万円（同35.7％増）