LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

クラレ/液状ポリイソプレンゴム生産設備を増設

2003年11月09日/未分類

(株)クラレは鹿島事業所(茨城県鹿島郡神栖町)のLIR(液状ポリイソプレンゴム)の生産設備を年産1 000トン増設し、年産4 600トンとし、2004年7月から稼働する予定。
LIRは1977年にクラレ独自のポリマー製造技術を結集して開発した粘性のある液状のポリイソプレンゴムで、現在では変性品や共重合品へもバリエーションを広げ、タイヤを中心としたゴム製品、粘接着剤などに広く使われている。
LIRは主に天然ゴムまたは合成ゴムの反応性可塑剤として使われますが、この分野で通常使われるプロセスオイルの分子量が数百程度であるのに対し、当社が展開するLIRはその分子量領域が30 000~50 000と高く、この極めて高い分子量を生かして独自の市場を築いている。
  
ゴム製品の分野ではLIRを使用することにより、天然ゴムまたは合成ゴムの力学特性を低下させることなく粘度を下げることができるため、加工性、生産性の向上が図れるためタイヤ生産が拡大している中国を中心としたアジア地域での需要が活発化している。
さらに高機能化が進む各種ゴム部品の精密成形分野での機能添加剤としての需要が拡大しており、世界的な脱有機溶剤の流れの中、非溶剤系の接着剤として、粘接着剤や変性銘柄によるゴム製品と繊維・金属類との接着、UV硬化型接着剤原料としての需要も見込まれている。
これらの状況を背景に、LIRの需要は今後も10~20%の拡大が期待できることから、引き続き次の増強も検討している。
概要  
場所:鹿島事業所
生産能力 :現状 年産 3 600トン  
今回増設+1 000トン 稼働開始予定:2004年7月
計 年産4 600トン  
設備投資額 :約4億円

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース