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経済産業省/日本で初めてのUHF帯を利用した実証実験スタート

2003年12月07日/未分類

経済産業省は、電子タグの国際標準化をにらみ、日本で初めてのUHF帯(950メガヘルツ帯)を利用した実証実験をスタートする。
経済産業省の委託による電子タグ実証実験事業が、日本で初めて、UHF帯(950メガヘルツ帯)の実験用無線局免許を取得し、直ちに本格的な実証実験を開始した。
経済産業省の委託事業として、今年度4つの業界(家電業界、アパレル業界、書籍業界、食品流通業界)で予定している電子タグに関する実証実験事業の第一弾となるもので、(財)家電製品協会が、テレビやエアコンなどの家電製品に電子タグを取り付け、物流の効率化やリサイクルへの応用に活用することを実証するもの。
(財)家電製品協会では、(社)自動認識システム協会の協力を得て、都内の電波暗室内で、この新しいUHF帯周波数を使った電子タグの特性を検証し、詳細な技術的データを取得する。
その結果を踏まえ、今後、免許が取得できれば、倉庫や小売販売店などを通じて、実際の家電製品を追跡管理する実証実験を展開する予定としている。
この他の3業界を含めて、免許が取得できれば、順次UHF 帯の電子タグを利用した実証実験を進め、UHF帯の電子タグを実際の倉庫や店舗内で実際の商品に添付したときにどのような性能を発揮するのかについて、13.56メガヘルツ帯など他の周波数帯を使った電子タグと比較検証する予定。
同省としては、この4業界の実証実験は来年の春までに終了させる方向で検討しており、来年度はさらに業種を大幅に拡大した実証実験に、総務省など関係省庁の協力を得て取り組む方向で検討している。
UHF帯の電子タグは、経済産業省が企業間取引(サプライチェーンマネージメントやトレーサビリティ)に用いる電子タグの国際標準化を目指して検討を進めているもの。
UHF帯の周波数は、これまで携帯電話用等に割当てられていたため、電子タグへの利用は認められていなかったが、総務省の精力的な検討により、8月に発表された「ユビキタスネットワーク時代における電子タグの高度利活用に関する調査研究会」中間報告において、①950MHz 近辺について、当該帯域における電子タグの技術仕様、隣接帯域等を使用するシステムへの影響など、実証実験を含め詳細な検討を実施することが必要である、②遮蔽等の特別な措置を講じる具体的なシステムが提案された場合、共用の可能性について実証実験を含め詳細な検討を実施することが必要である、となった。

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