デカルトシステムズジャパン、アビーム コンサルティング／SCM分野においてアライアンス

デカルトシステムズジャパン（株）（以下：DSJ）とアビーム コンサルティング（株）は、パートナー・アライアンス契約を交わし、デカルトシステムズグループの最先端のロジスティクス・ソリューションを日本マーケットで共同展開していくことに合意した。
主なアライアンス内容は、DSJの有する①貨物追跡情報システム"20/20　Visibility"、②営業・配送業務管理ソリューション"RoadShow"の2つのサービスでの協力体制構築。
DSJは、デカルトシステムズグループの日本法人として昨年12月に設立して以降、次々と最新のソリューションを日本に投入し、今後のビジネスを拡大展開していく上で包括的に協業できるハイレベルのSCMコンサルティングパートナーを探していた。
一方、日本企業・アジア資本企業の海外展開、および外資系企業のアジア展開をサポートしているアビーム コンサルティングは、グローバルSCMや国内外輸送システムへのコンサルティングニーズの更なる高まりを背景に、導入効果の高いロジスティクス・ソリューションを持つパートナーを探していた。
主なアライアンス内容
①貨物追跡情報システム"20/20　Visibility"
DSJの持つ貨物追跡情報システム"20/20　Visibility"とは、荷主の立場でグローバル海運業者や物流業者とのEDI・ネットワークを構築し、ASP的にWeb上でトラッキング情報を提供するシステムで、これまでに澁澤倉庫、三菱商事及びエムシートランスインターナショナル（McTI）の他、大手総合商社で3PLビジネス用として採用された実績を持っている。
また、DSJのグローバルネットワークの特徴として、既に流通関連のデータが関連会社から収集されており、新規にインターフェイス（データ収集）をする必要が少なく、競合する他社ではこのネットワークを保持していないことから、構築のROIを考えると極めて優位性が高いことなどがあげられる。
アビーム コンサルティングはこの"20/20　Visibility"を、グローバルSCP（Supply Chain Planning。実績データから需要を予測し、サプライチェーン全体の生産・流通・在庫管理方針を決定するシステム）ソリューションのコアツールの一つとして位置付け、今後はERP及び他のSCPソフトウェアと統合させる形でクライアントへ提案していく方針で、専門のテクニカルエンジニアの育成も行っていく予定。
②営業・配送業務管理ソリューション"RoadShow"
DSJの営業・配送業務管理ソリューション"RoadShow"は、デカルトシステムズグループが世界中のコカコーラ・ボトラーなどの飲料（乳業）業界、ブリティッシュアメリカンタバコなどのたばこメーカー、食品メーカー及び消費財メーカーなどで多くの実績を持つ。
アビーム コンサルティングは主に、クライアントニーズの高い営業活動のABC分析コンサルティング、あるいは、物流拠点統廃合・配送関連のシミュレーションサービスで活用する予定で、"RoadShow"は、ルートセールスの最適化などでその機能を活かすものだが、当面国内においては、電化製品、エレベータ、コピー機などの保守関連のルート最適化のプロジェクトニーズも高いと予測している。
RFID（通称：ICタグ）ソリューションへの取組み
最近日本でも注目を浴びているRFIDなどのモバイル、ワイヤレス系ソリューションが、先進的な企業の課題となっているが、アビーム コンサルティングではワールドワイドにおけるデカルトシステムズグループによる本分野の先導的な活動を高く評価しており、近い将来、この分野におけるデカルトシステムズグループの最先端のロジスティクステクノロジーが日本のマーケットにも浸透していくと予測しており、積極的に協力していく。