新日本製鐵、宝山鋼鉄／自動車用鋼板を製造・販売する合弁契約

新日本製鐵（株）と宝山鋼鉄株式有限公司とarcelor社（社長GuyDolle）は、自動車鋼板を製造・販売する合弁会社を宝山鋼鉄構内（上海市宝山区）に設立することについて合弁契約書を締結した。
宝鋼ならびに新日鉄は、中長期的な成長が見込まれる中国の高級自動車用鋼板需要に応えるため、自動車鋼板を製造・販売する合弁会社を設立することについて基本合意に達し、7月22日に意向書を締結した。
新日鉄と戦略提携関係にあるarcelor社も本合弁事業の意義を高く評価し、三社は共通の認識を得たことから、arcelor社の参加が決定した。
合弁事業により、新日鉄は、自動車用高級鋼板を世界の主要地域で供給できる体制が整い、グローバル展開する自動車メーカーへの対応が更に充実する。
本合弁会社の設備建設は、既に宝鋼により着手されていることから、三社は中央政府の設立認可を経て早急に合弁会社を設立し、2005年5月には営業運転を開始することを予定している。
■合弁会社の概要
合弁会社名：中国名：上海宝鋼新日鉄汽車板有限公司
日本名：上海宝鋼新日鉄自動車鋼板有限公司
事業内容：自動車用鋼板（冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板）の製造、販売
総投資額：65億人民元
登録資本：30億人民元
出資比率：（中方）宝山鋼鉄株式有限公司：50％
（外資方）新日本製鐵株式会社：38％、arcelor社：12％
立地：宝山鋼鉄構内（上海市宝山区）
スケジュール：2005年5月に生産開始予定