参天製薬／国内営業拠点の再編

参天製薬（株）は、本年4月からの3カ年計画「2003－2005中期経営計画」の重点課題である「収益力の回復」「組織力の強化」を達成するための施策の一環として、12月までに"営業拠点のサテライトオフィス化"と"営業サポート業務のセンター化"を実施しました。これに伴い、全国各地の営業拠点の大半が新たなオフィスに移転した。
全国の医療機関に対し、より地域に密着したきめ細かなサービスの提供を行うため、営業拠点を56箇所から83箇所に増やした。これにより医薬情報担当者（MR）の移動時間が削減され、MRの訪問効率が高まる。
一方、今下期から本格稼動した医薬情報活動支援システム「SAIN」（2003年9月18日発表）の活用や"営業サポート業務のセンター化"により、各営業拠点の機能・仕様を標準化し、その結果、全体としてオフィススペースを削減する。
営業サポート業務の標準化と集中化により、従来拠点ごとにスタッフを配置していた営業サポート業務を8つのエリアオフィスに集約した。
さらに、医療関係者からの問い合わせを集中して受けるコールセンターを本社内に設置するとともに、販促物の受注・発送を担当する販促物供給センターの外部委託した。
これら一連の改革は、医療用医薬品の情報活動を担当するMRに加え、医療機器・一般用医薬品の営業担当者も対象とした全社的なもの。これにより、医薬情報活動・営業活動に関わる費用の削減を図ると同時に、活動の一層の効率化と質的充実につなげる。