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カネボウ/天然繊維事業の構造改革

2004年02月01日/未分類

カネボウ(株)グループは、子会社であるカネボウ繊維(株)を中心に展開している天然繊維事業について、今まで以上の安定収益体制確立の為、「綿紡織事業の国内生産からの完全撤退(浜松工場・出雲織布技術センター休止)」、「綿・羊毛加工事業の縮小(不採算品種の撤退と海外移管)」、「シルクの絹紡糸事業からの撤退」を柱とする構造改革を決定した。

今後、天然繊維事業は、グローバルな生産・販売拠点で独自企画の商品を「カネボウブランド」で世界の高級品市場、ニューフロンティア市場(高機能・環境対応)で展開する「独創性溢れるテキスタイルメーカー」としての体制を確立する。

構造改革の骨子
1)綿事業部門
国内の自社での紡績・織布生産を含む不採算事業から撤退し、高付加価値、機能性、ファッション性を訴求する高級差別化素材と高機能性衣料の領域へ特化する。
・浜松工場・出雲織布技術センターを16年3月末で休止の上、中国上海華鐘紡織への設備・技術移転により、高付加価値糸のグローバル生産・販売を強化する。
・長浜工場の綿加工事業を不採算品種の撤退及び海外移管により、16年度から約30%縮小(14年度対比)すると同時に、中国・インドネシアでの生産・開発体制を強化する。
・高機能素材(ベルベリー、ナノデュウ等)、環境対応素材(ISOPクラブ)など、顧客起点に立った独自商品を企画・開発・提案する「長浜工場テキスタイル開発センター」の機能強化を図る。

2)羊毛事業部門
国内の原料及び織糸等の不採算事業から撤退し、ユニフォーム事業を中核事業として推進する。
・大垣工場の羊毛加工事業を不採算品種の撤退及び海外移管により、16年度から約30%縮小(14年度対比)すると同時に中国での生産・開発体制を強化する。
・毛糸事業は、高級ニット糸に特化し、中国における原料加工の強化、中山華鐘毛紡活用によるコストダウンを徹底する。原料を供給しているラクラン(豪州)と有限会社鈴鹿ウールは、16年3月末で休止する。

3)シルク事業部門
絹紡糸事業から撤退する。
・生糸事業はブラジル子会社へ移管するとともに、絹紡糸事業は、海外子会社における事業を含め撤収する。
・現在、シルク営業部で行っている絹テキスタイル、ケミカル事業は、カネボウ繊維(株)へ移管する。

4)製品事業部門
競争が激化している不採算OEM並びに在庫リスクの高いNB分野の見直しを実施し今後は自社差別化素材の最終顧客への販売を中心とした「取組型」製品事業に特化する。

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