大手自動車部品メーカー市光工業は5月27日、インドの大手自動車用ランプ・ミラーメーカーのフィエム・インダストリーズとの間で、資本・業務提携についての基本合意書（MOU）を締結したと発表した。
2社は2005年11月、市光工業からフィエムにミラーグラスの生産技術を供与する技術支援契約を締結していた。今回、資本関係を含めた提携強化を図ることで、インド市場での自動車用ランプ・ミラー事業で協力し、製造・開発体制を強化する。
新たな技術支援として、市光工業はフィエムに対し、自動車用ランプ・ミラーの製造・開発に関する技術を提供する。また、市光工業が設計した製品の一部や部品をフィエムで製造し、現地の自動車メーカーに供給することも視野に入れた製造委託も計画している。市光工業は、フィエムの発行済株式の5％を取得し、資本関係を強化する。
市光工業は、アジア市場シェアを獲得するため、国内外のグループ全体の経営資源を戦略的に配分する構造改革を実施しており、中国に次ぐ自動車産業の拡大市場と位置付けられるインドでの活動に注力。フィエムとの協力体制を強化することで、事業のグローバル展開を加速させる考えだ。
