ウェブメソッド(株)は、(株)ファーストリテイリングが、倉庫・運送会社や取引先など数十社とのデータ交換を拡張性の高いしくみに移行、将来における国内外の取引先とのスムーズな展開に備えるために、「ウェブメソッド統合プラットフォーム」を導入したことを発表した。
ファーストリテイリングは、ビジネスモデルのユニークさと共に効率の高いしくみによって、グローバルな企業としての展開を実現している。
情報システムに対する取り組みも世代ごとに見直しを重ねており、2004年3月には第4世代となるシステムがカットオーバーする予定。
これまで、システムのアウトソーシングから汎用コンピュータの利用へ、そしてシステムのオープン化、現在ではERPをもとにしたシステム構築へと進化を続け、この第4世代では、「ウェブメソッド統合プラットフォーム」を導入し、取引先とのデータフォーマットをXMLベースで統一する。
現在は国内取引先を対象にこのしくみでの効率化を図っているが、将来は縫製などの生産拠点である中国の取引先、5店舗を展開している英国の倉庫・運送会社とのデータ交換にもこのシステムを利用し、ローコストへの更なる取り組みを行なっていく。
ファーストリテイリングが「ウェブメソッド統合プラットフォーム」を採用したのは、技術面から見て非常にすぐれた拡張性の高い製品であること、サポートに対する高い信頼性、ロゼッタネットをはじめとする業界標準を積極的にサポートしている点、XMLをベースとしているために将来における新システムの導入が容易になることなどが主な理由。
ファーストリテイリング業務システム部部長の岡田章二氏は、「スクラッチ開発するよりもはるかに効率的で生産性の高いウェブメソッド統合プラットフォームを導入したことにより、将来への拡張性を確保することができました。ビジネスのグローバル化を推進する当社にとってITの活用は非常に重要なもの。世界における様々な業界での豊富な導入事例をもっているウェブメソッドとのIT戦略を構築していくことにより、新たなビジネスモデルを今後も創りあげていく」と述べている。