日本オラクル(株)は、「OracleE-BusinessSuite」の組立型製造業向け導入テンプレート「OracleE-BusinessModelforManufacturing」を開発した。
「OracleE-BusinessModelforManufacturing」は、日本オラクルおよびパートナー企業による、これまでの組立型製造業を対象とした「OracleE-BusinessSuite」の導入ノウハウや、機能の検証結果を集大成して作成した、短期間・低コストでの導入のためのテンプレート(ひな型)。
「OracleE-BusinessModelforManufacturing」を利用することにより、システムの導入期間を、従来に比べて約4割程度、削減することが可能になり、「OracleE-BusinessModelforManufacturing」は、「OracleE-BusinessSuite」に搭載されている標準機能を最大限に活用して設計されている。
このため、導入に要する要件定義やアドオン開発を減らして、導入期間とコストを削減すると同時に、継続的なシステムの最新版へのアップグレードを容易にする。
「OracleE-BusinessModelforManufacturing」は、SCMの普及と標準化を目的に設立された、世界的な非営利組織であるサプライチェーンカウンシル(以下:SCC)の制定する、標準の業務モデル「SCOR」(SupplyChainOperationsReferenceModel)を取り入れて設計されている。
ビジネス・インテリジェンス機能として、「SCOR」で定義されている業績評価指標をもとに作成され、「SCOR」で定義する業界標準の指標を用いることにより、自社のSCMの業務プロセスを、業界で標準とされる業務プロセスと容易に比較・分析し、強みと弱みを認識することが可能になる。
「OracleE-BusinessModelforManufacturing概要
・対象となる業種・業界:組立製造業
・業務範囲:サプライチェーン計画/購買管理/生産管理/原価管理/在庫管理/販売・物流管理/債務・債権管理/財務会計
・主な導入効果:
社内業務を統合し、業務システム間の情報連携を自動化することで、業務の効率化とコスト削減を実現する。
元管理した品目マスターを、設計、製造、販売、サービスなどSCMの各段階を通じて利用することにより、効率的な製品ライフサイクル管理(PLM)を実現する。
見込み生産、受注組立生産、個別受注組立生産、カンバンなどさまざまな生産方式に対応している。
計画系システムと実行系システムを密接に連携することにより、販売計画や需要予測の策定における精度が向上し、発注内容の変更や急激な需要変動の場合にも、柔軟な生産計画の修正が可能になる。また、納期回答の迅速かつ正確な実施が可能になる。
仕入先との密接な情報共有により、部門単位を超えた企業全体での納期改善や在庫削減を可能にし、購買原価の削減を実現する。
各業務プロセスで蓄積された情報を元に、納期遵守率や在庫回転率などを日次で監視し、迅速な意思決定を行うことが可能になる。
日本オラクルは、「OracleE-BusinessModelforManufacturing」を、パートナー企業に対して提供し、パートナー企業は、「OracleE-BusinessModelforManufacturing」を利用して、従来に比べて短期間・低コストなSCMシステムの導入サービスを顧客に提供できる。