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住友化学/韓国・台湾において偏光フィルムの第二期製造ライン建設

2004年03月03日/未分類

住友化学工業(株)は、液晶パネルの重要部材である偏光フィルムについて、韓国・台湾でそれぞれ原反から製品化まで一貫生産できる新たな製造ラインを増設することを決定し、着工する。

同社は、情報電子分野を最重点分野の一つとして、積極的に戦略投資を行い事業拡大を図り、液晶表示材料について、韓国でのカラーフィルター工場や、韓国、台湾での偏光フィルムの一貫生産工場の建設を積極的に進めてきた。

今回はこれらに続き、偏光フィルムの第二期の製造ラインを建設するもので、偏光フィルムを中心とする光学機能性フィルムは、テレビやパソコン、携帯電話等の用途への液晶パネルの普及、拡大に伴い需要が急増している。

同社は光学機能性フィルムの主要メーカーとして、需要家から強い増産要請を受けており、これらに応えるため増設を行い、生産能力はそれぞれ年間400万㎡で、いずれもことし12月末の完成を目標としている。

設備投資額は、用地の取得・整備コストを含めて総額200億円の計画で、韓国では、情報電子材料の生産・研究拠点である平澤ピョンタク工場の隣接地に新たに用地(15万㎡、既存と併せて30万㎡)を取得し、東友光学フィルム(株)が3月中旬を目途に建設をスタートさせ、韓国での生産能力は、合計年間800万㎡となる。

台湾では、住華科技(股)有限公司が、現在建設中の第一期工場(本年3月完工予定)のある台南サイエンスパーク内に新たなラインを建設し、増設後は台湾でも年間800万㎡の能力となり、これらが全て完成すると、同社の偏光フィルムの総生産能力は、国内と合わせて年間2 400万㎡と世界有数の生産規模となり、中でも液晶表示部材の需要の伸長が著しい韓国・台湾においてはトップクラスの生産能力を有する。

さらに、近い将来に中国で生産体制を拡充することも検討し、アジア主要国での生産体制を整備、充実させ、需要家の品質改良などの要望に素早く対応し、かつ安定的に製品を供給する基盤を整え、サービスの向上を図っていく。

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