丸井織物（株）は、東レ（株）と東麗(中国)投資有限公司(以下：TCH、東レ100％の中国の事業統括会社)と共同で、中国・江蘇省南通地区に、付加価値の高い合繊織物の製造拠点として「丸井織物(南通)有限公司」(仮称)を設立する。
新会社は、衣料用合繊織物およびエアバッグ用ナイロン織物を合計月産60万m生産する計画で、4月に認可を受けたのち2005年4月からの量産開始を目指し、東麗酒伊織染(南通)有限公司(以下：TSD、東レグループの合繊織物の織布・染色加工および販売)への生機供給の他、染色加工メーカーを中心に生機を販売する。
丸井織物は、新工場を橋頭堡として位置づけており、丸井本社の事業規模を維持しながら、TSDを含めた中国の染色拠点との連携により、中国事業を拡大していく。
東レは、経営改革プログラム「プロジェクトNewTORAY21」において、中国を最重要地域の1つとして位置づけ、新会社を中国での衣料用テキスタイル事業拡充の拠点として、丸井織物の技術を活かしたスポーツ・カジュアル向けの高密度織物などを発注していく。
さらに、中国におけるエアバッグ用基布の生産拠点として、急拡大しつつある中国の自動車産業にスピーディに製品供給できる体制を整える。
新会社概要
社名：丸井織物(南通)有限公司(仮称)
事業内容：衣料用合繊織物およびエアバッグ用ナイロン織物の製造・販売
所在地：中国江蘇省南通市
設立：2004年4月(予定)
資本金：630百万円(約49.7百万元)
株主：丸井織物80.5％、TCH19.5％
社長：未定
