ハリマ共和物産(株)は、近畿エリアを中心とした日用雑貨の卸売業だが、小売チェーンを対象にした3PL事業を積極的に展開している。
1月に京都府長岡京市の「長岡京物流センター」の倉庫面積を2万㎡に拡充し、2月には佐賀県鳥栖市に1万5000㎡の「鳥栖物流センター」を開設し、6月には茨城県下妻市の「下妻物流センター」を3万3000㎡に拡充する。
いずれも子供服・用品チェーンの西松屋への一括物流の専用センターとして新設・拡充したもので、商品の保管から在庫管理・ピッキング・出荷・配送までの物流業務を一括受託して、手数料収入を得る。
同社は、1998年に、大阪府高槻市に「近畿中央物流センター」を新設し、倉庫業を取得し3PL事業の取り組みがスタートしていた。
小売チェーンではカテゴリー納品のニーズが高いが、それを行うためにはベンダーの納める商品を店別・カテゴリー別にピッキングする機能が必要であるが、同社には登録3万アイテム、実在庫1万5000アイテムの日用雑貨で培った在庫管理やピッキング、情報処理のノウハウがあり、その機能を小売業に提供することで、新しいビジネスの道を開いた。
西松屋の一括物流の受託に続いて、昨年から健康食品のインターネット販売に参入した小売チェーンの顧客管理と物流システムの運営を受託している。