住友商事(株)は、中国コーン油メーカー大手の西王粮油股有限公司を傘下に持つ山東西王集団有限公司、サウジアラビアのコーン油メーカー大手であるサボーラ・エディブル・オイル社と合弁で、中国山東省にコーン油の生産・販売会社「山東西王沙渥拉油脂有限責任公司」を設立する。
中国では、特に沿海都市部の高所得者層を中心に消費者の健康志向が強まっており、家庭用食用油では動物油脂から植物油脂、未精製油からサラダ油へのシフトが起きているが、中でもコーン油は健康イメージ、ライト感、風味の良さなどから急速に人気が高まっている。
新会社は西王粮油の既存と新設中の生産設備を吸収し、コーン油(業務用と家庭用)の中国国内向け販売を中心に、中近東、アジア向け輸出も行う。5月にも営業を開始し、5年後に110億円の売上を見込んでいる。
新会社の概要
社名:山東西王沙渥拉油脂有限責任公司
(英文社名:ShandongXiwangSavolaOilsandFatsCompanyLtd.)
設立:2004年4月(予定)
本社:中国山東省
役員:西王2名、サボーラ1名、住友商事1名の計4名
資本金:800万ドル(約8億3 000万円)
株主:西王グループ(50%)、サボーラ(25%)、住友商事グループ(25%)
事業:コーン油及びジャーム粕の生産・販売(国内、輸出)
生産能力:搾油能力・・・約7万トン/年、精製能力・・・約9万トン/年(新規設備稼働後)
従業員:約230人(初年度)