双日(株)は、(株)青木商店と共同で自動車の解体処理を行う「(株)CRS埼玉」を設立し、廃棄自動車から出るリサイクル資源の潤滑な流通を支える。
CRS埼玉は、資本金が3億4000万円で、青木商店が51%、双日が49%出資。2005年1月より施行される自動車リサイクル法を視野に入れたELV(EndofLifeVehicle)一貫処理工場で、年間加工能力は国内トップクラスの24000台を誇る。
現在のELV処理の主流はシュレッダー方式の処理だが、処分場の不足や流入規制が深刻化し、また、鉄スクラップ相場の影響を受けやすいため不適正な処理につながっているケースも見受けられる。
CRS埼玉の処理手法は、ELVに含まれるCu分を徹底的に除去してプレス処理することにより、電気炉などの資源として有効に利用していくというもの。
CRS埼玉では、ELV処理が適正な工程を経て行う事業者に向けられることを見越し、一貫処理で透明性を確保して広く支持を得ることを目標としている。