三菱倉庫（株）は、国際貨運代理現地法人「上海菱運国際貨運有限公司」（以下：上海菱運）の業務を開始した。パートナーは、青島、威海地区における同社の代理店である遼寧恒太国際貨運有限公司。
日本・中国間のフォワーディング事業について、北京、上海に駐在員事務所、また厦門には香港現法の駐在員事務所を設置し、代理店を起用して行ってきたが、上海に同社主導の合弁会社を設立した。
当面は、日系企業の進出が著しい華北・華東地域をターゲットとして、中国発着のフォワーディング事業を直接取扱い、引続き当社独自のネットワークの拡充・展開を目指す。
事業内容は、国際一貫輸送、中国での輸出入海貨取扱全般と物流コンサルティングで、上海でのフォワーディング事業を中心に開始するが、順次、北京、大連、青島、天津、蘇州、南通、厦門等に事務所を設置し、上海菱運の拠点展開を図りる。
同社の中国物流ネットワーク
華東地域
三菱商事（株）と合弁の、倉庫会社である上海菱華倉儲服務有限公司（以下、上海菱華）、倉庫運輸会社である上海浦菱儲運有限公司（以下、上海浦菱）により配送センター・サービスを展開、特に上海浦菱は全国輸送ネットワークを構築している。
上海菱運は当面、上海でのフォワーディング事業が中心となるが、上海に留まることなく、順次、蘇州、南通、厦門等に拠点展開を進める。
華北地域
三菱商事と合弁の倉庫運輸会社である北京環捷物流有限公司（以下、北京環捷）により、配送センター・サービスを展開している。
上海菱運が順次、北京、大連、青島、天津等に拠点展開を進める。
華南地域
広東省でのフォワーディング事業は、香港三菱倉庫会社(1984年設立)が深?を中心とするコンソリデーション・サービスの提供をはじめ幅広く積極的に展開しており、近々、東莞に事務所を開設する。
航空貨物サービスの展開
香港では既に香港三菱倉庫が航空貨物を取扱っているが、今後は中国本土でも、代理店とのアライアンスを拡大、充実させ、一層のサービスレベルの向上を図っていく。
内国物流サービスの展開
北京環捷、上海菱華、上海浦菱を結ぶネットワークによる物流サービスを提供するが、中国各地での配送センター・サービスの充実と強化のため、従来よりも一層機動的な営業活動を目指す。
