（株）マルイチ産商は、平成16年3月期決算短信で、会社の対処すべき課題として、物流、小売店支援、情報システム、品質管理等の専門組織の機能を拡充し、総合的な競争力向上を推進を目指しているとしている。
さらに、経営成績では、物流機能の高度化とコスト競争力の革新、物流の事業化を目指し、全額出資の子会社であるマルイチ・ロジスティクス・サービス（株）を平成15年4月に設立し、特別転進支援措置の実施、関係会社の事業再編等を行ったとしている。
その一環として、水産部門では、上田支社に低温物流センターを設置し、名古屋低温流通センターではIT機器を高度活用した日配品等の新物流システムを稼動するなど、品質管理や納品精度の向上等物流機能の高度化を進めている。
一般食品部門でも、梓川共配センターで導入した新しい物流システムを他の物流センターにも展開し、入荷検品、ピッキング作業の効率化や商品の賞味期限管理の徹底を図ったほか、受発注のEDI化促進や在庫圧縮にも取り組み、低コスト・高機能物流システムの構築を進めた。
畜産部門では、松本営業所を長野県中南信地区から山梨県までの広域をカバーする母船型物流拠点として機能強化を図り、平成15年9月には甲府営業所の業務を統合した。
また、グループ工場の機能再編を行い、グループ全体の生産性の向上を図るとともに、生産部門と一体となった惣菜・加工品等の開発やその販売強化を進め、取引の拡大に努め、受発注や入出荷作業等物流業務の効率化や在庫回転率の向上によるコスト削減や、商品の安全性確保やトレーサビリティの確立等にも取り組んだ。
