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近鉄エクスプレス/上海で外高橋保税区と杭州輸出加工区で「直通式」保税運送ライセンスを取得

2004年06月13日/未分類

近鉄エクスプレス(株)の中国法人である、北京近鉄運通運輸有限公司の上海分公司は、外高橋保税区と杭州輸出加工区において、「直通式」と言われる保税運送ライセンスを取得した。(同じく上海近鉄国際物流有限公司は外高橋保税区において、北京近鉄運通運輸有限公司の杭州分公司は杭州輸出加工区において、それぞれ同ライセンスを取得した。)

これまで、上海浦東空港から外高橋保税区、杭州輸出加工区への保税転送について、貨物が到着した翌日に転送手配を行っていたが、このライセンスの取得により、今後は到着後早ければ6-7時間で保税転送が可能となる。

外高橋保税区や杭州輸出加工区の顧客に対する輸入貨物のリードタイムが大幅に短縮され、緊急貨物に対する要望に対応するエクスプレス・サービスの提供が可能となった。

外高橋保税区への直通式ライセンスが認可されたフォワーダーは3社、杭州輸出加工区への直通式ライセンスが認可されたフォワーダーが3社あるが、両地区においてライセンスを取得したのは同社だけ。

短縮された「書類」と「貨物」の流れ
これまで、上海浦東空港から外高橋保税区、杭州輸出加工区への保税転送に際しては、貨物到着後、必要書類を外高橋保税区、杭州輸出加工区に転送し、保税転送の申告を行う必要があった。その許可データに基づいて、上海浦東空港税関が許可の確認を行ない保税転送が可能となっていた。このライセンスの取得により、従来のプロセスが短縮され、貨物到着後直ちに航空会社の上屋から自社保税トラックでの転送が可能となった。

実際の貨物の流れも、
現在
(1)空港到着→(2)航空会社上屋(東方航空上屋・上海浦東空港ターミナル)→(3)各フォワーダー保税倉庫→(4)保税転送

今後
(1)空港到着→(2)航空会社上屋(東方航空上屋・上海浦東空港ターミナル)→(3)保税転送
となる。時間の短縮のみならず、貨物のダメージ削減にも繋がると期待され、更に高品質なサービスの提供を目指す。

自社「監管車両」の運行
保税運送に際は、現在上海分公司が33台、杭州分公司が8台と合計41台の監管車輌を保有しており、他社との比較において強みとなっている。上海地区で合計41台の監管車両保有台数は、慢性的に車両が不足し手配が遅れがちとなっている市場で、監管車両トラックには全車両GPSを搭載し有効かつ安全、正確な運行管理を行っている。

保税倉庫を拡充
上海近鉄国際物流有限公司は、外高橋における3か所の倉庫(総倉庫面積35,000㎡)を活用してVMI、及びJIT-HUB需要への対応を積極的に行っている。

今回のライセンス取得により、国際輸送、国内保税輸送、そして倉庫管理の機能が一層充実し、グローバルロジスティクスパートナーとしての競争力を強化することができた。

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