山九（株）は､日本郵政公社との業務提携を更に強化推進と小口貨物物流事業の構築・推進のため、物流本部に「郵政物流提携タスクフォース班」を新設した。
「郵政物流提携タスクフォース班」新設は、「THANKYOUパックゆうパック」ブランドを社内外に広め、社内機能の一元化、全社横断的な営業強化を行い、ゆうパック利用の小口物流事業の定着化と拡大を図ると共に、従来より公社と定例的に行っている共同商品の開発や情報交換を更に活発化させることを目的としている。
同社は、日本郵政公社とは平成13年4月に提携をスタートし、ゆうパックの小口配送機能と山九の保管・在庫管理、データ管理、流通加工機能等を合わせた商品を「THANKYOUパックゆうパック」と称し拡販し、平成15年度の取扱量実績では70万個となった。
両社で開発した提携商品は、有価証券、化成品、通販、クレジットカード資材等、幅広い分野の取扱いに加えて、平成15年10月にスタートした家庭より排出されるパソコン回収事業等を行っており取扱実績も着実に伸びている。
今後はこれらの国内物流共同商品化の水平展開に加え、国際物流共同商品の開発の一環として、山九の海外ネットワークを活用した航空貨物や海上貨物等の国際貨物分野への展開を図っていく。
また、物流情報システム面で、平成13年度より両社は物流情報のEDIを行っており、公社の貨物追跡システムと山九の物流システム（EDI－SANCS、S－LINCS）を接続し、今後は、顧客の独自ニーズに応えた「お客様別物流システム開発」も手がけていく。
