（株）富士総合研究所は、中国の省エネルギー事業最大手である中国節能投資公司と、風力発電事業のCDM（クリーン開発メカニズム：京都議定書によるCO2排出権取得制度）プロジェクトを開始することで合意した。日本企業が中国でCDMプロジェクトを実施するのは本プロジェクトが初めて。
中国節能投資公司は、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ近郊にあるトリ地区において、3万kW規模の風力発電事業を予定しており、富士総合研究所と共同で2005年から2012年までの発電分についてCDMプロジェクトを実施することにより、二酸化炭素換算で年間約10万トンの温室効果ガスの排出量削減が見込まれる。
富士総合研究所はこれまで、中東欧地域を中心に、先進国間で行う温室効果ガス削減事業であるJIプロジェクトを推進し、本CDMプロジェクト共同実施において、国連気候変動枠組条約締結国会議（CDM理事会）への登録に必要なプロジェクト設計書の作成、排出量削減の認証に必要なモニタリングレポートの作成に関するコンサルティングを行っている。
