日本水産（株）は､グループの生産機能の効率化と強化を目的として中国山東省青島市に2004年6月に合弁会社を設立し、工場を新設する。
合弁会社は、水産品を基軸に世界のマーケットを対象としたグループ最大の生産能力をもつ食品加工拠点として、2005年3月（第1期）からの工場稼働を予定している。
ニッスイは中期経営計画「TGL計画：TowardGlobalLinks」において、「水産資源をベースとして、蓄積してきた知識・技術によってお客様に認められる新しい価値を創造する。そしてこの領域でメーカーとしての機能の強化を図り、リーダーシップをとれる企業として国内及び世界のお客様と一緒に成長する。」ことを目指している。
新工場はこの方針に沿って、水産と食品のいずれをも扱う主要な生産拠点として、グループ企業の連携（リンクス）を押し進めグローバルサプライチェーンの一翼を担うことになる。
合弁会社の概要
設立日：2004年6月16日
会社名：山東山孚日水有限公司（SHANDONGSANFODNISSUI．，LTD）
資本金：7,000万元＝9億18百万円
出資者：日本水産40％（2,800万元＝3億67百万円）山東山孚集団有限公司60％
所在地：中華人民共和国山東省青島市青島経済技術開発区黄島弁事処龍湾崖村
事業内容：食品加工、輸出入業務
代表者名：滕海波(TENGHAIBO)
製品の販売開始：2005年3月予定
販売計画：（約95億円／2005年度、約120億円／2006年度）
当面、日本水産向けを主とし、日本国内の他、欧米への輸出も行う。
また将来的には中国国内への販売も想定する。
新工場の概要（第1期）
着工・竣工予定：2004年8月着工・2005年3月竣工予定
設備投資金額：11,550万元＝約15億円
所在地：中華人民共和国山東省青島市青島経済技術開発区黄島弁事処龍湾崖村
規模：敷地面積約70,000平方メートル
工場規模初年度に3棟建設し、最終的に5棟を計画する。
生産能力初年度16,500t／年、最終的に40,000t／年
主な生産品目：水産加工品（水産食材）、冷凍食品他
工場従業員数：約900名
