（株）SDホールディングスの子会社であるアーツテクノロジー（株）（以下：アーツ社）は、（株）サンキューコーポレーション（以下：サンキュー社）との間で、通販事業者、EC事業者向け物流支援サービス事業とコールセンター事業について業務提携した。
9月から両社にての営業活動により、顧客の開拓と一貫したサービス体制を構築していく。
これにより、通販事業者、EC事業者において課題であった販売商品の調達物流、アソートと管理業務、配送手配、物流センター連携型コールセンターなど、バックオフィス実業務の一貫サービス体制の構築や、アウトソーシングによる業務負荷軽減とコスト削減の実現が可能になる。
アーツ社は、中心事業となっているECサイト構築サービスに加え、ことし6月よりEC事業における物流改善支援サービスとして、コンサルティングを中心に事業を行ってきたが、同サービスにおいて、システムサービス以外で、顧客にとって最大の課題といえるのが物流関連業務における業務効率とコスト構造であった。
これまで、EC事業運用代行における商品管理系業務の代行、コスト改善、入出荷業務、商品に関する顧客サポート業務等に対して一括依頼をし、高品質なサービスと低コストを実現したいとの顧客の要望があったが、自社の本事業における収益性の確保を考慮すると要望を実現するサービス提案にはまだ課題が残っていた。
サンキュー社は、近年、総合物流事業における長年のノウハウを元にしたコンサルティング型企画物流事業を行っており、インターネットを活用したEC事業者等の新たなる顧客チャネルの開拓を目指していた。
そのような中、両社にて共同で顧客の開拓や営業活動を行うことで、ITから実業務における一貫したサービス提案が行え、総合的な事業収益を確保していくことが可能になると判断し、業務提携にいたった。
サービス内容
開始時期：9月上旬～
（1）物流改善支援サービス
通販事業者、EC事業者において発生する、販売商品の生産地（生産者、工場等）からの調達物流（海外含む）、商品倉庫保管、商品アソート、入出荷業務、自由度の高い配送手配、返品対応（リバースロジスティクス）等の実業務の一貫サービス体制を構築する。
これにより通販事業者/EC事業者側では特徴となっている、スピード感ある事業展開において、新規にEC事業を行う際にも短期間で一切の業務負荷がなくバックオフィス系業務を構築でき、人的、組織的負担なく、低コストでアウトシーングが可能になる。
サービスを開始にあたり、サンキュー社の東京都町田市（約1300坪）と大阪市港区（約700坪）の事業所と商品物流センターを活用する。
「物流支援サービスLogisticsBuilder（ロジスティクスビルダー）」の中心に据え、コンサルティングのみならず、ECシステム構築サービスと合わせ、事業推進する。同サービスでは、販売トランザクション型契約も可能になっており、初期費用及び保管費用等の固定化した費用が一切かからず、販売数量に伴った費用構造に転換することが可能になる。
（2）物流センター連携型コールセンター事業
サービス通販事業者、EC事業者において、販売した商品の出荷配送に伴うフォロー型サポート業務、商品交換、返品対応等に伴うサポート業務等、商品物流に関連するサポート型コールセンターサービスを行う。
事業開始時における小規模なものから、販売キャンペーン事務局や短期及び期間限定型の商品に付随するサポート業務まで、通販・ECにおける様々なニーズに柔軟に対応し、常に商品の物流と連携した形でのサービス提供を可能にする。
推進していくにあたり、サンキュー社は10月、東京都町田市にコールセンターを設立し運用していく予定。
