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新日鐵化学、エア・ウォーター・ケミカル/タール事業の製造・販売・開発機能を統合

2004年09月20日/未分類

新日鐵化学(株)(以下:NSCC)とエア・ウォーター・ケミカル(株)(以下:AWC)は、両社タール事業の製造・販売・開発機能を統合した(株)シーケムの事業開始(ことし10月1日予定)に向け、検討を進め、事業計画の概要がまとまった。

シーケムは、最適生産販売体制の構築、製品ラインアップの充実などにより、欧米の大規模メーカーと比肩する体制を整え、世界最強のタール事業会社を目指す。

事業強化の取り組み
(1)タール蒸留拠点の統合
シーケムは、3蒸留拠点、年間蒸留能力約83万トン体制でスタートする。これによりシーケムは、設備稼働率向上、生産効率向上を図り、国際競争に打ち勝つことのできる事業基盤を構築する。

(2)無水フタル酸生産拠点の統合
シーケムは、競争力優位にある九州製造所の設備のみ承継し、NSCC堺の無水フタル酸設備は、来年6月末をもって設備休止の予定。これにより㈱シーケムは、ナフタリンとその誘導品である無水フタル酸について、その事業基盤がさらに強固なものとなる。(

3)タールファイン製品販売機能の集約
タールからの精密蒸留品(タールファイン製品)につきましては、今後AWCにおいて戦略的な事業強化を図るファインケミカル事業と事業連関性が高いことから、シーケムは、当該事業領域の生産に特化し、販売はAWCに集約する。これによりシーケムは、販売・物流体制の合理化を計るとともに、AWCとタールファイン事業の情報・戦略を共有化することで、より的確な市場対応を進めていく。

(4)さらなる事業強化の方策
①タール重質成分の付加価値向上
②カーボンブラック原料油の生産・物流体制の戦略的な見直し
両社はこれまで、タイヤ向けカーボンブラック原料油を供給してきたが、グループ会社で進めるカーボンブラック事業と連携した展開を図るほか、生産・物流体制の戦略的な見直しを進める。

新会社の概要
社名:(株)シーケム(英文名:C-ChemCo.,Ltd.)
設立:平成16年10月1日(共同新設分割による)
資本金:3億円株主:NSCC65%、AWC35%
本社:東京都品川区西五反田7丁目21番11号
代表者:見越和宏(現NSCC取締役シニアエグゼクティブオフィサーコールケミカル事業部長)
生産能力:タール蒸留能力約83万トン/年(平成15年実績蒸留量76万トン)
生産拠点:九州工場、広畑工場、鹿島工場
売上規模:約300億円
事業内容:・コールタール分留物(ナフタリン類、タールファイン製品等)の製造および販売・コールタールを原料とする炭素材料(ピッチコークス、ピッチ、カーボンブラック原料油等)の製造および販売・無水フタル酸の製造および販売
従業員:約125名

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