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小林製薬、スズケン/一般用医薬品卸売事業の事業移管と業務資本提携

2004年09月23日/未分類

小林製薬(株)と(株)スズケンは平成17年4月1日、スズケンの一般用医薬品卸売事業を小林製薬の子会社である(株)コバショウに移管し、スズケンがコバショウへ出資することに合意するとともに小林製薬、スズケンとコバショウとの間で業務資本提携に合意した。

業務提携の内容は、「営業活動における相互補完」、「効率的物流の実現」、「情報システムの開発及び運用」、「従業員の教育・研修」「その他経営資源の有効活用」の協力

資本提携の内容は、スズケンは、コバショウに一般用医薬品卸売事業を移管し、コバショウはスズケンに対し、事業移管の対価として新株を割り当て、割当後のスズケンの出資比率は20%となる。

事業移管後の新体制による営業開始時期は、平成17年4月1日を予定し、事業移管に伴い、スズケンはコバショウへ取締役1名を派遣する。

事業移管の目的
・小林製薬
家庭用品製造販売事業、家庭用品卸売事業、医療機器関連事業を主要3事業として展開しており、それぞれの事業でスピーディーな意思決定に基づき、さらなる事業の強化、拡大を追求している。

コバショウは、ヘルスアンドビューティーケア市場における中核卸としての地位確保に向け、卸の基本機能拡充を積極推進するとともに、供給商品のフルライン化を目指し、総合的営業力と商品力を速やかに向上させることを経営の第一目標としている。

一環として、「全国展開」「年商3000億円構想」に向け、現在、M&Aを積極的に推進しているが、今回の業務資本提携は、経営目標に沿った一連の活動の延長線上によるもの。

コバショウは、今回の事業移管に伴う規模の拡大により、投資負担の軽減等による徹底したローコストオペレーションが実現され、さらにはお取引先との交渉力強化による総合的営業力の向上、魅力ある新規商材の取扱い拡充が達成される。

さらに、スズケンより経営参画をしていただくことによる経営戦略上・営業戦略上の先進的サポートを享受できるメリットも非常に大きいと考えている。

医薬品卸業界の環境が激化する中、コバショウは、経営基盤をより強化し、卸機能を高度化し、お取引先の要望・期待に応えられる卸、社会に貢献できる卸を目指していく上で、今回の業務資本提携を実施するという結論に至った。

・スズケン
スズケンは、長期経営目標として「連結売上高2兆円」「連結ROE10%」を掲げており、その目標を達成するために医療用と一般用医薬品の兼業卸として事業の発展をすすめている。

かねてより、自社の持つ全ての事業の再編を進めており、一般用医薬品卸売事業においては、昨今のセルフメディケーションに関する意識高揚や医薬品販売に関する規制緩和の進展により、医薬品を取り扱うお得意様の業態の広がりや、取扱い製品カテゴリーの拡大など、市場は大きく変化している。

これらの現状を鑑み、今後得意先の多様化するニーズに対して、今以上に期待に沿うよう営業体制を速やかに強化する必要性を痛感していた。

あらゆる方向性を追求・検討した結果、専業卸として高いノウハウを持つコバショウと共に一般用医薬品卸売事業を発展させ、スズケンはコバショウに出資するという形に加え、役員や従業員など人的資源の面でも経営に参加して行くことが、得意先に最もメリットが大きいと考えた。

この度の業務資本提携は、両社が営業・物流・システムなどの面において協力することで、今後一層、得意先へのサービス水準を向上させることを目的としたもの。

事業移管の要旨
首都圏・近畿圏の事業は、スズケンとコバショウとの間で物的吸収分割により事業移管を行う。

北海道、東海のそれぞれの事業は、スズケンにおける物的新設分割により、一旦、分社化し、その後、当該分社2子会社の株式について、スズケンとコバショウとの間で株式交換を実施することにより事業移管を行う。

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