凸版印刷（株）は、オリジナルICタグ用チップ「TesStar（テススター）」の「評価サンプルキット」を開発、2004年12月より販売を開始する。
評価ソフトウエアの使用により、リーダ／ライタの読み込み状況が容易に確認でき、ICタグ導入の有効な判断材料として活用できる。
ICタグは、昨今その実用化に向けてシステム開発や用途開拓が活発に進められているが、こうした草創期にある日本のICタグ市場に対して、いち早く実用的なシステムを提供するために、凸版印刷は昨年10月に、欧米メーカー向けにIC関連システムの実績があるシンガポール科学技術研究庁（A＊STAR）の協力のもと、オリジナルICタグ用チップ「TesStar（テススター）」を開発した。
その後改良を重ね、今回、評価サンプルキットの提供をするもの。
「TesStar評価サンプルキット」の概要・特長
・内容は、ICタグ100枚、リーダ／ライタ1台、評価ソフトウエア、操作マニュアルの4点。
・アンテナの小型化と高速通信が可能な2.45GHz帯の周波数に対応したICタグ、リーダ／ライタおよび周辺機器をシステムとして提供。
・「TesStar」は、最速クラスの高速読み取り、ならびに書き込みが可能。
・ICタグ用のチップとしては世界で初めてCMOSロジック構造のメモリを搭載。
・価格は現時点では未定。
ICタグ用チップ「TesStar」の仕様
・周波数帯：2.45GHz
・メモリ容量：16バイト
・連続読取個数：50タグ／秒
・アンチコリジョン（複数同時読取）：可能
・ベアチップサイズ：0.9×0.9×0.15mm
・供給形態：インレット（PET）
リーダ／ライタ仕様
・周波数帯：2.45GHz
・出力：平均10mW
・変調方式：ASK（リーダ／ライタ→チップ、
チップ→リーダ／ライタとも）
・動作ランプ：LED3色
・インターフェイス：RS232C相当、RS422相当
・サイズ：210×97×50mm
・電源：DC6V
タグ（評価版サンプル）の仕様
・サイズ：54×86mm
・カード材質：紙
