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富士ゼロックス/環境報告書2004を発行

2004年10月01日/未分類

富士ゼロックス(株)は、2003年度における企業としての活動全般が持続可能な社会の実現にどのように寄与できたかという切り口からまとめた「SustainabilityReport2004」を発行した。

物流分野の内容は下記のとおり。(一部省略)

物流での温暖化防止活動
同社の物流領域における環境活動は、これまで国内物流を中心に展開してきたが、輸出入分野・国内外関連会社への活動展開を図り、2003年4月に物流に携わる部門を統合して「SCM部」を設立し、着実な成果をあげつつある。

国内の製造系関連会社・海外の製造系関連会社と販売系関連会社が統合された考え方のもと、物流領域の環境対応を実践できる基盤作りに努めた。これまで進めてきた「包装材料の3R化」の展開に加えて、今後の物流を取り巻く環境の変化を取り込んださまざまな検討に着手している。

物流ネットワークの合理化・効率化のために、各県の販売子会社と直販の物流を統合し、グループ内で共同物流を実施している。

また、無駄な輸送を行なわないように、お客様からの注文情報を受けてから注文内容に沿って荷揃えを行ない、即日中に商品を発送し、在庫の削減と輸送量の最小化を実現し、環境負荷を最小限に留めることに繋げている。

また、静脈物流では使用済み機械の回収率を高め、適切な再資源化を促進する目的で、業界9社と回収機交換システムを共同運営している。

これは従来、下取りした他社機は下取りした企業が廃棄していたが、製造メーカーに相互に返却することにより、リユース・リサイクルに貢献しようとするもの。今日では国内全域にネットワークが広がり、扱い量も年間8万台の規模にまで拡大している。

同社はお客様の注文に合わせて、配送を担当する地方拠点もしくはお客様まで、工場からの直送を行なっている。

複写機・複合機にはさまざまなオプション品があり、お客様のご注文により同送するオプションの組み合わせは異なる。従来これらオプション品は別々に梱包され、お客様の設置場所で組み立てられて来たが、これを工場サイトで組み込み、汎用的で繰り返し使用可能な簡易包装で輸送を行ないる。

2003年はこの「直納方式」の拡大展開を行なった。直納の対象製品・地域の拡大のために従来から使用していた簡易包装材を改良した「3RC包装材」を開発し運用を本格化した。

この包装材は当社が回収した使用済み複写機のパネルなど、プラスチックのリサイクルによりパレットや天井板等70%の部品を作成しており、新規資源の投入を極力抑制している。

これは、従来大量に捨てられていた段ボール・発泡スチロールなど、廃棄物の削減にも効果を発揮します。「3RC包装材」はサイズが可変式で複数の機種に対応できるようになっており、対荷重性にも優れ、保管時の段積みなどにも耐えられる。

海外で製造され日本に輸送される商品が増加する傾向にあるため、簡易包装材の活用方法の再検討が必要であり、中期的課題と認識している。

包装分野ではこの活動の他にも「包装素材の見直し」「木製パレットの削減」「包装仕様の改訂検討」などの取り組みを本格的に開始している。

2003年度よりこれまでの活動に加えて、輸出入領域の環境負荷を管理対象に加えた。物流手段別CO2排出量の約80%は輸出入時の船舶・航空機によるものであることが確認され、特に航空機での排出割合が50%に及ぶことから、航空機の使用比率を低減することに力点を置いて活動してきた。

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