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江崎グリコ/在庫3割減を目標に新生販システム構築

2004年10月02日/未分類

江崎グリコ(株)は、SCMの最適化を図るため、従来の月次単位の販売目標に基づく生産販売管理の仕組みを抜本的に見直し、在庫を基点にした週単位の補充生産を基本とする新生販システムをNECと共同で構築した。

これにより、市場の変化に合わせた商品供給を実現する体制を確立し、お客様に対してより鮮度の高い商品を迅速に供給すると同時に、生産過剰や欠品を防止し利益を最大化するSCMを支援する情報インフラが整った。

新生販システムは、需給計画業務を支援する計画系システムと生産管理を行う実行系システムで構成され、本社と生産工場を結ぶ全社共通システム。

計画系は、サプライチェーンプランニングの概念に基づき開発したシステムで、実行系は、NECのプロセス産業向けERPソフト「Flex Process」を活用したシステムで、Express5800サーバ9台で全体を構築している。

江崎グリコは、システムの構築にあたり、食品製造業でのシステム開発に実績がありノウハウを有していること、業務改革に対する提案力や業務に対する理解力を有していることなどを念頭に発注企業を検討した結果、それらの条件を満たすNECにシステム開発を依頼した。

新生販システムの特長および導入目的
「販売目標基点」の月次生販から「在庫基点」の週次生販に完全移行
営業の販売目標をベースに、月次単位で行っていた生産指示、原材料発注、製品補給などの生販業務を完全に週次化し、製品ごとに設定した基準在庫日数を基に在庫の減少分を生産する補充型生産方式を導入。これにより、必要な時に必要な原材料だけを購入し、売れる量だけ製品を生産することを実現。当面の目標は在庫3割減。

全社改革の推進による全体最適志向の追求
全社統一の新生販システムの構築に伴い、菓子・冷菓・食品それぞれの事業部門で運営していた生販業務をロジスティクス部門に移管し、販売計画・生産計画・在庫計画、工場の原材料在庫などの情報を全社で共有。これにより、全関連部門間で、部分最適から全体最適を志向する意識が高揚。今後、PDCAサイクルの定着によるさらなる改善を計画。

「FlexProcess」の活用により、短期間での構築を実現
生産日程計画、所要量計算、実績管理などを行う実行系システムに、プロセス産業向けERPソフト「FlexProcess」を活用。カスタマイズを殆んど伴わず導入することが可能であるため要件定義から約1年で全社展開、本格運用を実現。
今後は、原材料ロス管理や生産計画に対する達成率管理、製造原価管理などに適応領域を拡大することも検討。

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