アサヒビール(株)は、製造子会社・アサヒ協和酒類製造(株)の土浦工場(茨城県稲敷郡阿見町阿見4041)の生産機能をアサヒビールグループのその他の生産拠点へ機能移管する。
2005年9月から順次機能移管を開始し、2006年には協和発酵工業(株)との土地・建物に関する賃借契約を終了する。
アサヒ協和酒類製造は、協和発酵工業(株)の酒類事業を統合した2002年9月に設立した製造子会社で、アサヒビール(株)が60%、協和発酵工業(株)が40%の持分を持つ合弁会社。
合弁期間3年間の後、協和発酵工業の持分をアサヒビールが取得し、アサヒビールの完全子会社となる予定。
同社の土浦工場は、アサヒビール(株)が販売する甲類焼酎の大五郎などの大型容器商品やアサヒカクテルパートナーなどの低アルコール飲料の製造を主に行ってきた。
アサヒビールは、本年から3ヵ年の第2次グループ中期経営計画において、グループの事業拡大に伴い、市場品質の一層の向上を目指したグループ単位での生産設備の増強、サプライチェーンマネジメントの強化・最適化を推進している。
今回の機能移管もその一環で実施するものであり、土地・建物を賃借している土浦工場の生産機能をグループ内の他工場へ移管することで、グループ全体の生産性の向上やSCM体制強化を目指す。
土浦工場の甲類焼酎や低アルコール飲料などの生産機能については、ニッカウヰスキー(株)の柏工場(千葉県柏市)などへ移管する。
アサヒ協和酒類製造(株)土浦工場概要
所在地:茨城県稲敷郡阿見町阿見4041
工場長:前田宗一郎
従業員数47名
製造商品:大五郎、カクテルパートナーなど
年間製造量:約10万KL
機能移管スケジュール:
2004年9月アサヒ協和酒類製造(株)の取締役会で本件承認
2005年9月アサヒ協和酒類製造(株)100%子会社化(予定)
土浦工場製造機能移管、設備移設の開始(予定)
2005年12月土浦工場製造を終了(予定)
2006年9月協和発酵工業(株)との土地・建物に関する賃借契約を終了(予定)