東邦テナックス(株)は、100%子会社であるドイツのTenax Fibers Gmb H(以下:テナックス社)に、2006年10月稼動を目標に炭素繊維製造ラインを1ライン増設する。
炭素繊維の需給バランスは2003年半ば頃から急速に改善してきており、今後も年率10%程度ずつ拡大をつづけると見込まれている。
欧州ではエアバス向け航空機用途および風力発電などの一般産業用途の需要が拡大しており、テナックス社の保有する生産能力1,900㌧では供給が追いつかない状況となっており、今後の需要拡大に応えるため、ドイツにおいて1ラインを増設することとした。
設備の概要
名称:Tenax LineⅢ
設置場所:オーバーブルフ工場
設備内容:炭素繊維製造設備および附帯設備
生産能力:年産1500トン(標準銘柄換算)
投資額38百万ユーロ(約50億円)
スケジュール:2004年10月工事着工、2006年10月営業運転開始