日鉱金属加工（株）と宇進精密工業（株）の共同出資により2003年12月に設立された日鉱宇進精密加工（蘇州）有限公司（出資比率：日鉱加工90％、宇進精密10％、以下：日鉱宇進）は10月18日、中国江蘇省蘇州市の同社内でブラウン管電子銃部品の生産を本格的に開始した。
日鉱宇進は、精密圧延事業と精密プレス事業を併せもつユニークな事業体制となっており、日鉱加工グループの精密圧延、精密加工技術をもとに、テレビ用のブラウン管電子銃部品とその原材料となる非磁性ステンレス条並びにIT製品・自動車部品向けバネ用ステンレス条をマーケットとして拡大の著しい中国において生産する。
なお、精密圧延事業の本格操業開始は2006年1月の予定で、倉見工場における高機能材料生産への一段の特化と、今後更なる市場の伸張が見込まれる中国での事業展開を一段と強化・拡充し、収益基盤の拡大を図ることができるものと考えている。
日鉱宇進の概要
所在地：江蘇省蘇州市蘇州工業園区
資本金：25百万ドル
董事長：足立吉正（日鉱金属加工社長）
設立年月：2003年12月
出資構成：日鉱金属加工90％、宇進精密工業10％
人員：約60名（2004年9月末現在）2009年の計画人員約460名
量産開始予定：精密プレス工場2004年10月、精密圧延工場2006年1月
