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メディセオホールディングス/平成17年3月期中間決算短信(連結)

2004年11月14日/未分類

(株)メディセオホールディングス(旧:クラヤ三星堂)の平成17年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

医薬品業界は、ことし4月に実施された薬価基準引き下げによる販売価格の低下などがあったものの、新薬などの販売増加により、市場全体としては、緩やかな伸びを示した。

同社グループは、ことし4月1日を期に、株式交換制度を活用し(株)エバルスならびに(株)アトルの2社を、また5月1日を期に、簡易株式交換により(株)中川誠光堂を、それぞれ(株)クラヤ三星堂の完全子会社とし、事業活動を展開した。

同社グループが相互に協力し効率的な営業活動を積極的に進めることを目的として、同社は、4月1日を期して(株)やまひろへ長野県における医療用医薬品の卸売に関する営業を譲渡した。

同社は商号を(株)やまひろクラヤ三星堂に変更した。さらに同社は、井筒薬品(株)へ京都府、滋賀県における試薬の販売に関する営業を譲渡するとともに、7月1日を期に一般用医薬品の卸売に関する営業を千秋薬品(株)と潮田三国堂薬品(株)から譲受けた。

さらに、10月1日を期に事業持株会社となる(株)メディセオホールディングスの組織機構を構築するとともに、退職給付制度全体の大幅な見直しを行うなど、将来を見据えたグループ内の機能と仕組みの充実を図った。

これらの展開を図る中で、同社グループは、医療用医薬品における戦略的な販売推進と一括仕入の拡大などに努めた。

さらに基幹業務システムの統合などによるコスト削減に努めるとともに、ヘルスケア商品の安定供給と流通の効率化をめざして、埼玉県加須市にヘルスケア東日本物流センターを建設・稼動した。

一方、医療機関や調剤薬局等との納入価格交渉は、一部において過去に例を見ない薬価差要求が続いた。同社グループは価格未妥結先においては、要望価格をベースに十分な検討を加え、営業活動を進めた。

しかし、販売価格の低下により売上総利益率が前年同期間と比較して減少した。

連結売上高は、8,148億69百万円(前年同期比28.9%増)、連結営業利益は60億62百万円(前年同期比7.3%減)、連結経常利益123億32百万円(前年同期比45.0%増)、連結中間純利益は68億69百万円(前年同期比133.1%増)となった。

通期の見通し
行政の医療制度改革への取組みや国立病院等の独立行政法人化、さらに医療機関等の購入姿勢の変化など、今後、医薬品卸業界を取り巻く環境は厳しくなることが予測される。

このような中、同社グループは10月1日を期に、会社分割制度を活用し、クラヤ三星堂を、事業持株会社とするメディセオホールディングスに商号変更するとともに、医薬品等卸売事業の営業は新しいクラヤ三星堂が承継した。

グループは、今後この事業持株会社を核とするメディセオグループとして、基本機能の質的向上と経営資源の集約による経営の効率化をさらに進め、適正利益の安定確保と地域密着型の営業活動の充実を通じて企業価値の向上を図り、中期連結経営計画の実現に向かって全力を傾注している。

さらに現在、一括仕入割合の拡大などによる売上原価率の低減に努めるとともに、基幹業務システムの統合や業務改善によるコスト削減に努めている。

一方、新薬の販売が想定ほど寄与せず、医療用医薬品市場の伸びは当初予想を下回ると想定され、また販売価格の低下は緩やかになったものの、これらが通期業績に与える影響は拭いきれない状況と考えられる。

連結(5月13日公表)および単体(7月28日公表)の通期業績予想を変更し、連結売上高1兆6,560億円(前期比29.0%増)、連結経常利益211億円(前期比9.3%増)、連結当期純利益53億円(前期比32.7%減)を見込んでいる。

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