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アビームコンサルティング/小売業向け「売場資源最適化のマネジメント」調査レポート

2004年11月24日/未分類

アビームコンサルティング(株)は、変化するマーケットニーズや競争環境への対応が重要な経営テーマになっている小売業に向けて、売場資源最適化の経営というコンセプトを取り入れた新しいマネジメント手法「リソース・オプティマイゼーション」のノウハウをまとめたレポート「リソース・オプティマイゼーション~店長の現場力を高める売場資源最適化のマネジメント~」を作成した。

レポートは、複数の売場で構成される店舗小売業(スーパー、百貨店、ホームセンター、ドラッグストアなど)において、最適な売場構成、販売人員配備、営業時間対応などを実現し、競争優位を生むノウハウを結集し、「考えて動く店長」を育成することが可能なマネジメント手法や導入方法などをまとめており、今後さらに生き残り競争が激化すると予想される小売業にとって、経営の舵取りの指針となる内容。

<レポートサマリー>
リソース・オプティマイゼーションの考え方
リソース・オプティマイゼーションは、店舗の売場を対象に、販売人材・商品・スペース・営業時間などの小売業の主要な経営資源の投入を最適化することをめざしたマネジメント手法。

まず、売場に投入した経営資源の効率を確認し、各売場が資源投入に対して利益を生み出す力がどれだけあるのかを把握。そして、効率のばらつきの中で、効率の悪い売場の経営資源を効率のよい売場に再配分し、各経営資源の利用効率をバランスよく向上させ、店舗全体の利益最大化の実現を図るもの。

さらに、実際に売場の変更を行い、その結果を再び把握するサイクルをまわす、いわばPDCA(計
画・実行・点検・修正)を可能とする。従来のマネジメント手法にない特徴としては、第一に、従来の利益管理のように単なる結果分析や後追いになりがちなマネジメントでなく、売場拡縮や人員配備の変更など課題対応の仮説を複数だし、それを合理的に判断して改善行動に着手するというマネジメントであること、第二に、スペース配分、人員配置など個別テーマごとに分析・試算されていたものを統合的に扱い、全体最適での打ち手を繰り出せる点にある。

また、この手法により合理的な意思決定を確実に行えるようになり、店長の店舗マネジメント活動は大きく変わっていく。次々と改善の打ち手を思いついたら試算して、売場の変更をダイナミックに現場で行っていく「考える店長」を作っていくことになる。

リソース・オプティマイゼーションの導入
リソース・オプティマイゼーションの導入にむけては、①店舗の基本構成単位である売場(部門)の利益管理ができるようになっていること ②管理データ(営業・財務・人事・不動産・改装/保守・資産)の更新がリアルタイムで行われていること、が重要なポイントとなる。

②に関しては、更新が月次処理であれば「部門別管理」と同じことでしかなく、月中あるいは、日常的に売場改革を行うリソース・オプティマイゼーションの導入には、少なくとも週単位など月中でのデータ入手ができなくては意味のないものとなる。

リソース・オプティマイゼーションは、現在入手可能な経営データをいかに有効に結びつけるかによって実現されるものであり、管理領域ごとに点在するデータベースを統合してリアルタイムに集約することが必要といえる。

つまり、データベースが確実に整備されているのであれば、今からでも着手することができる。

リソース・オプティマイゼーションの活用例
スーパーABC 大泉店店長(仮)による活用
店舗分析で、最近の数ヶ月間で急速に業績が下降していることを察知し、店舗内売場分析で、子供服売場が低効率なことが判明。

さらに分析した結果、子供服売場では、1人当たり売場面積が広く、人手が足りていないという課題を見出す。

そこから、対応仮説として「シナリオ1:売場面積を縮小する」、「シナリオ2:人時を追加投入する」という2案を抽出し、同一タイプ店舗の指標を参考にシミュレーションする。

各結果の売場利益と店舗全体利益の改善数値を比較し、シナリオ2 の人員補充を改善対応策として採択。

これにより子供服売場の指標も、大泉店店舗全体の指標も改善。課題を持つ売場をすばやく検知し、てこ入れのアクションを確実なシナリオに沿って行うことで、利益目標を達成する。

問い合せ先
アビームコンサルティング株式会社
マーケティング部
広報グループ
高橋、田口
電話03-3501-8355(部門代表)
FAX03-3501-8240
E-mail:japan@abeam.com

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