岡山県貨物運送（株）の平成17年3月期中間決算短信（連結）の経営成績は下記のとおり。
運輸業界は、貨物輸送量は上向いたものの、原油価格の高騰による燃油費の上昇や、業者間の競争激化と顧客からの値下げ要請による運賃単価の下落もあり、厳しい経営環境であった。
同社は、社内配車システムの構築による輸送の効率化、提案営業の推進（3PL）、渉外担当者の育成等による顧客の獲得に努めた。
またことし9月には、北陸主管支店で国土交通省の外郭団体「交通エコロジー・モビリティー財団」のグリーン経営の認証を取得し、顧客の信頼と環境にやさしい経営に努め、傭車費の見直し、高速道路使用料等諸経費の削減に努めた。
その結果、営業収益は209億4千6百万円（前年同期比1.3％増）、経常利益は2億4千2百万円（前年同期比4千5百万円の減益）となり、また中間純利益は1億1千7百万円（前年同期比3億3千2百万円の減益、前年は固定資産売却による特別利益5億5千9百万円を計上）となった。
主なセグメント別の状況
貨物運送関連事業
運賃単価は前年を下回ったが貨物取扱量は増加し、営業収益は200億4千1百万円（前年同期比1.1％増）となり、営業利益は燃油費の増加等もあり1億5千2百万円（前年同期比3千2百万円の減）となった。
不動産賃貸事業、石油製品販売等事業（省略）
通期の見通し
原油価格の高騰による原材料価格の上昇、デジタル家電関連の陰りなど景気は予断を許さない環境が続くものと思われる。
業界も燃油費の上昇や、安全と環境に対する社会的規制強化に対応するための車両更新による諸費用の増加等が見込まれ、依然として厳しい状況が続くものと思われる。
お客様や社員相互に喜びと感動を与える「ホスピタリティ」精神での物流を目指し、環境・安全対策の強化を継続的に行い、一層の輸送品質の向上に努めるとともに、効果的な輸送、コストの削減に努め、収益の確保と業績の向上に努める。平成17年3月期の連結営業収益は426億円、連結経常利益は5億2千万円、連結当期純利益は2億8千5百万円を見込んでいる。
