EUと米国両税関当局は、海上コンテナ輸送のセキュリティ強化を目指した新施策の導入について合意した。相互利益主義を基盤としており、ことし4月に両者が調印した関税に関する合意である「EU・米関税合意」をさらに進めた内容。
新施策の内容は、①コンテナ輸送に関する相互の情報交換ネットワークの構築②EU各港への米国の保安制度の適用③国際輸送で最適とされる関税政策の採用-などとなっている。積み替え貨物、船舶内の貨物についての検査とセキュリティチェックについても、同様に適用する。
両者は今後も、共同で専門家グループを組織し、最新技術を生かした保安性の高い税関業務を実現するための具体策を継続して練り上げる。その結果報告や次の施策についての提言などが、来春をめどに提出されることになっている。