アサヒビール／天野実業を子会社化、通販の受発注・出荷機能統合、共同物流でコストダウン

アサヒビールは6月24日、レトルト・フリーズドライ食品大手の天野実業の発行済み株式80％を7月までに買収、資本・技術両面で提携し、子会社化を決めた。買収額は約60億円。
今回の具体的な業務提携内容は、「原材料の共同調達」「共同物流でのコスト削減」「通信販売事業での受発注・出荷機能の統合・集約」「フリーズドライ食品での相互補完的な生産体制の確立」などとなっている。
天野実業は、フリーズドライ食品で国内トップレベルの技術力と製造規模を持つ。また、同社のグループ会社である和光堂から、ベビーフード等の生産を受託しており、以前から天野実業との提携を検討してきた。
今回の子会社化でグループ全体として、乾燥食品事業分野でトップシェア確保を目指すとともに、グループ内で新製品の開発も加速し、最適生産販売体制の確立も含めグループ食品事業の拡大を目指す。