i2テクノロジーズは、アパレル世界大手のVFコーポレーション(本社:米国ノースカロライナ州グリーンズボロ)が世界各地で運用しているエンタープライズ・システムのデータを統合するため、i2の「Master Data Management(以下:MDM)」を導入したと発表した。
i2のMDMは、サービス・ベースのアーキテクチャで設計され、全社的なデータの管理や同期化、データ品質の測定を容易に実現するデータ統合管理ソリューションで、顧客の既存インフラとの統合性に優れ、各データの同期化、システム全般を通じたデータ品質の管理を可能にする。
VFコーポレーションは世界規模の事業運営に際して情報資産の共有化を図るために、i2の需給計画立案支援システム「Supply Chain Planner」と納期回答システム「Demand Fulfillment」を利用している。
VFコーポレーションはビジョンの1つとして、個々のビジネス・ユニットが共通のテクノロジー・プラットフォームを利用することを掲げています。今回のi2 MDM導入は、SCP、DFプロジェクトの成功によるもの。
VFコーポレーションは、全社的な商品の生産計画システムの基盤として、i2のSupply Chain Plannerを利用している。i2のソリューションの利用により計画プロセスの質が向上し、エンド・ツー・エンドでの計画プロセスの実行時間が短縮できたと報告している。
加えて、i2のDemand Fulfillmentにより、需給バランスを図り、より正確な納品が可能になり、VFコーポレーションはこのソリューションを用いて発注の受付と回答の送信を様々な発注管理システムを通じて行い、業務モデルに則した納期回答を実現している。
VFコーポレーションはこれらのソリューションを用いて、約30万のSKUのモデル化や一日当り数十万の発注回答の管理、複数の部門にまたがる1日当り約60万の業務処理を行っている。
VFコーポレーションは、i2のソリューションを利用する利点として、企業の納期回答システムの自動化と、すべての流通センターを網羅した在庫の可視性の向上を挙げている。