日立金属(株)とJFE継手(株)は、可鍛鋳鉄製管継手をはじめとする配管製品について、相互協力を行うことで合意した。
合意は、両社の経営資源を有効活用することにより、それぞれの経営効率を高め、一層の競争力強化を図るとともに、将来をリードする新製品開発を目指して、相互協力することとした。
相互協力の内容は、両社の生産設備を効率的に活用することにより、コスト削減が見込まれる製品を対象とした、相互OEMを検討、実施する。
また、製造技術の向上および生産設備の効率化を図るため、製造あるいは環境対策分野等で、両社が保有する固有技術を相互に利用することを検討、実施する。
さらに、可鍛鋳鉄製管継手原材料の共同購買を検討、実施し、、鋼管製品の最大手であるJFEスチールの参画を得て、将来をリードする配管システムの研究開発を共同で検討、実施する。
なお、販売は、従来どおり各社が独自で営業活動を行う。
日立金属配管機器カンパニーとJFE継手の主力製品である可鍛鋳鉄製管継手の市場は、建築投資の長期的な減少傾向、住宅着工件数の低位横這いに加えて、パイプ材質のステンレス管、プラスチック管への置換により、逓減傾向が続いており、厳しい経営環境にある。