日本興亜損害保険（株）は、中国における保険引受体制の拡充を目指して、中国江蘇省蘇州市に支店を開設する。中国の保険監督官庁である中国保険監督管理委員会に支店設立申請を行った。
同社は、1981年に中国に駐在員事務所を開設して以来、中国における日系企業を対象に保険サービスの提供を行ってきたが、保険引受から事故の際の保険金支払や、リスクコンサルティングサービスまで一貫したサービスのご提供を行うことで、中国進出企業のサポート体制をより一層強化していく。
江蘇省には既に約3，000社の日系企業が進出しており、特に蘇州市は顧客の進出が中国の中で集中している地域。
日系進出企業の保険プログラムについては、本社のグローバルな保険政策に影響を受ける場合が多いため、本社の手配している付保内容を熟知した上で効率的な保険設計を提供する必要があり、事故の際には、日本における損害査定処理経験に基づき適切な保険金支払を行うことが求められている。
このような幅広い保険サービスをご提案し、日系進出企業に対して安心と信頼をご提供するためには、同社独自のネットワークの構築が不可欠であると判断したもの。
営業は当局に認可される地域と種目に限られるが、江蘇省における火災保険、賠償責任保険等、日本で手配できる保険とほぼ同様の種目、および中国全土における大規模物件と運送保険等のマリン種目を予定している。
既存の上海駐在員事務所に加えて、2003年8月に深セン駐在員事務所、同12月に北京駐在員事務所、2004年9月に大連・青島・蘇州に駐在員事務所を相次いで開設し、今年度中には、さらに広州に駐在員事務を開設し7拠点体制とする予定。
