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住友化学/情報電子化学部門の拡充、生産効率向上へ

2005年01月23日/未分類

住友化学(株)は、液晶業界においては、大型テレビを中心とした市況の軟化と在庫調整等により需要の低速が続いているものの、中長期的には大幅な伸長が期待されることから、引き続き積極的に経営資源を投入し、中核事業として育成していく。

このため、諸策を実施し、顧客サービスの充実を図ると共に、コスト競争力を高め、研究開発のスピードをあげて、事業の順調な拡大を図る。

カラーフィルターについて、台湾(新竹科学工業園区)に、約50億円を投資し、新工場を建設し2005年9月に竣工させ月5万枚を製造する。は同社工場内の既設クリーンルームの貸与を受けて新工場を建設。現在、台湾へは、日本の新エスティーアイテクノロジー(株)から全量出荷していますが、現地生産によりコスト競争力の向上を図ると共に、今後の需要増に対応する。

また、韓国に2つの第五世代カラーフィルター工場を持ち、生産能力は合計12万枚/月だが、生産性の向上とボトルネック解消のための少額投資により、本年夏頃までに合計16万枚/月まで生産能力を増強を実施する。

偏光フィルムは、現在、韓国、台湾に第二期工場を建設中だが、3月にこれらが相次いで完成。これにより、合計生産能力は、既存の15百万m2/年から26百万m2/年へ大幅に増加する。

これらの能力拡大は、今後、伸長が期待される大型テレビ用途への供給に対応するもので、需要が急速に拡大している中国市場に対応するために現在、無錫に製品化工程の工場を建設中で、7月に完工する。

さらに、中小型品のカラー化が進展する中で需要の伸びが著しい中国華南地区での生産拠点を確保するために、近く香港に新会社を設立する準備を進めている。

一方、これらの市場における拠点の整備に加え、研究開発のスピードアップ、品質保証体制の充実、コスト競争力の向上のため、施策を実施した。

大阪と愛媛に分散している研究員を統合すると共に、人員の拡充、研究機器の充実を図るために、愛媛工場内大江地区のフィルム工場に隣接して情報電子化学品研究所(光学製品)の新棟を建設中で、4月に完工予定で、投資額は10億円。

品質管理センターと塗工工場の新設および新生産管理システムの導入する。ことし秋までに順次完成し、総投資額は約30億円。

原反からチップカットまでの一貫生産体制を実現し、品質保証、デリバリー期間の短縮、コスト競争力の向上等大幅な改善を図り顧客満足度を向上させる。

品質管理センターはクリーンルームを新設し、高度な検品装置を導入し、原料や仕掛品の不良品が次工程に流れるのを事前に防止する。

また、現在リンテック社新宮工場(兵庫県)で実施している塗工工程を当社愛媛工場のフィルム工場隣接地に誘致し、生産のリードタイム短縮を図り、品質管理能力を向上させる。

生産は引き続きリンテック社に委託するが、同社工場と同様の管理を実施するため、クリーンルームやその他必要なインフラを充実するための投資を実施する。

新しい生産管理システムは、受注から配送までをオンラインシステム化することにより、各工程での生産状況、部材の供給状況、製品在庫の状況等を随時把握し、在庫の縮減、生産リードタイムの改善、顧客の生産要望へのタイムリーな応答を可能にする。

韓国東友ファインケム(株)益山工場に新たに研究所を建設中で、液晶材料(顔料レジスト、エッチャント)や半導体用フォトレジスト(主としてKrF),液晶用レジストの研究開発の拡充を図る。
完工は4月で、投資額は約5億円。

同社は、情報電子化学部門を当社の第三の柱として育成し、中核事業としての基盤を確固たるものにし、2004年度の情報電子化学部門の連結売上高は1,850億円を見込んでいる。

2005年度は2,300億円、さらに中期経営計画最終年度となる2006年度には2,500億円を計画している。

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