住友金属工業（株）は、中国政府の電力増強計画を背景とする高級ボイラー管の旺盛な引合に対応するため、和歌山製鉄所海南地区の冷間抽伸工場に光輝焼鈍炉を1基新設し、2005年1月より操業を開始した。
中国政府の電力増強計画を背景として、Cr鋼を主体とした光輝熱処理が必要な石炭焚き用高級ボイラー管の引合が旺盛であり、グループ企業への熱処理外注を含めてもユーザーの要望量に対応しきれていないのが現状で、この傾向は当面続くと見られることから、今回、熱処理能力の増強を行なった。
新設設備概要
設備：光輝焼鈍炉1基
能力：8，000トン／年
投資額：約3億円
完成時期：2004年12月
操業開始時期：2005年1月
熱処理後の精整・検査：海南地区の既存ライン活用
用途：高級ボイラー管、エアバッグ用途を初めとした高級メカニカル鋼管
