ジョーンズラングラサール（株）は1月26日、インベスター・サービス（IS）事業部に「物流施設マネジメント」部門を新設、サービスを開始した。
IS事業部の中核部門であるオフィス/住宅、並びに商業施設に次ぐ第三の柱として育てていく。
近年、日本における経済・産業界のグローバル化、情報化の進展にともなう構造的変革やアジア圏との貿易構造の変化に伴って、最終ユーザーや物流業者の利用方法やその目的によって物流施設の有り方が大きく変わりつつある。
すでに、従前の保管/荷捌きを主とする業務から、さまざまなスペース利用を目的とする新しい不動産投資/運用ビジネスとしての展開が急速に開かれてきている。
同社とって、経営戦略上からも物流施設マネジメント部門の体制固めを行うことが急務となっていたが、同部門の新設は、専門のスペシャリストをはじめ陣容が整い、準備体制が整ったことと具体的なビジネス案件の受託に成功し、同社の優位性である透明性・中立性が物流施設マネジメントビジネスで重要視される時代を迎えたため。
インベスター･サービス事業本部長である有元正人は同部門の設置について、「1～2年前から計画してきたもので、千葉県船橋の受託案件や進行中の成田などを含めて、今後物流業界における受託案件の拡大が見込まれることから専門の部門を設置した。物流施設マネジメント部門の統括部長として長年、物流部門で大きな功績を残してきた杉山実氏を任じ、プロパティマネージャー、リーシングマネージャー、アシスタントの陣容でスタートする。近い将来陣容を拡充して収益の柱に育て上げる方針」と抱負を述べている。
ジョーンズラングラサールのアソシエイト・ダイレクター。日本における物流施設マネジメント部門の統括責任者、杉山実の略歴。
1981年：日本通運（株）。
1993年：船橋支店管内の外資系大手パソコンメーカー事業所統括マネージャーの任を務める。
1994年：船橋支店業務課長および物流システム担当兼営業企画担当マネージャーに就任。同時に千葉県倉庫協会の事務局として各総会を担当。
1997年：船橋支店流通倉庫所長として、海外玩具メーカーの日本拠点の物流はじめ、飲料関連の共同配送システム、浦安レジャーランド開発プロジェクト、スポーツイベントセール物流構築(東京・大阪・福岡ドーム等)、トータル物流などに携わり、日通の総責任者としてロジステック全般に亘って東西ブロックの主要拠点を指揮。
2000年：幸洋コーポレーションに入社。法人部長を経て、テナント部長就任。倉庫、工場、商業施設約700物件15万坪の管理およびリーシング業務統括。
2004年：PM事業本部営業企画部長。PM業務およびファンド事業部のフォロー、投資家・物流業者等との業務提携など、新規開発業務を手掛ける。
