（株）サトーの連結子会社のSATOEUROPEN.Vは2月17日、フランスにおける代理店エチケタージュ社を買収した。
同社独自のビジネスモデルDCS＆Labelingを国内外で展開しており、自動認識に必要なデータ・コレクション・システムと、そのデータの媒体となるラベルを、ユーザニーズに合わせて提供するもので、日本及びシンガポールで大きな成功を収めている。
さらにアジアのタイやマレーシアにおいてもラベルの自社生産をスタートさせ、DCS＆Labelingの深耕を図っている。
一方ヨーロッパにおいては、イギリスと東ヨーロッパにラベルの生産拠点を設け、DCS＆Labelingを拡大しており、今回エチケタージュ社の買収によって、ヨーロッパの中心部であるフランスにラベルの生産拠点を得ることができ、西欧各国（フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、ベルギー等）へのラベル供給が可能となり、西ヨーロッパにおけるDCS＆Labelingの展開の大きな足掛かりを得ることができる。
エチケタージュ社は同社の代理店として30年近くにわたって製品を販売しており、フランスにおける実質的な総代理店としての権利を保有し、フランスにおける独自の事業活動にとって大きな制約となっていた。
今回の買収によってエチケタージュ社（2月17日よりサトーフランス）はサトーのグループ子会社となり、事業活動に対する制約は解消された。
その結果、エチケタージュ社と競合関係にあった潜在的なビジネスパートナーとの協業が可能となり、新たなビジネスチャンスが生まれる。
これはフランスにおける販売拡大に寄与するのみならず、欧州他地域での販売会社とビジネスパートナーとの関係についてもよい影響を与えるものと考えており、今回の買収はこの欧州大陸における営業戦略の一環であり、今後各国に子会社を設立していく予。
買収後の子会社概要
商号：SatoFrances.a.
代表者：Patrick.Frimat
本社所在地：フランス国リール（Lille）市
営業所：パリ、リヨン、ナント、ボルドー
稼働時期：2005年2月（予定）
主な事業の内容：電子プリンタ、ハンドラベラーの輸入販売・保守並びにラベルの製造・販売
決算期：毎年3月
従業員数42名
資本の額3,257,000ユーロ
