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NEC/EPCglobal準拠RFID管理用ミドルウェア発売

2005年02月23日/未分類

NECは、国内製品としては初めてEPCglobalに準拠したRFID管理用ミドルウェア「RFID Managerf or Windows/EPC global Ver1.0」を開発し、販売を開始した。製品の出荷は9月。

EPCglobalは、現在401社が参加する世界最大規模のRFID標準化団体で、世界最大の小売業者である米ウォルマートが、今年から自社で扱う商品をRFIDによって管理する取り組みを始めるなど、今後は米国をはじめとした世界各国でこの仕様に基づいたRFIDや関連機器の利用が進むものと見込まれている。

NECは昨年5月に日系ITベンダーとして初めてEPCglobalに加入し、SAG(Software Action Group)などのグループにおいて標準仕様の策定に参画した。

こうした取り組みの結果、EPC global内で最終承認段階にあるALE(Application Level Events)仕様に準拠したミドルウェアを他社に先駆けて提供することが可能となった。

RFID Managerは、リーダで読み取ったRFIDや非接触ICカードの情報(データ)を、ユーザごとの業務に最適なデータ形式・内容に加工してそれぞれの生産管理システムや販売管理システムなどのアプリケーションと連携させることのできるミドルウェア製品。

また、本製品を活用することにより、規格の異なるリーダ/ライタを始めとした関連機器やICタグを同一のシステム内で扱うことが可能となるため、様々なベンダの製品が混在する環境においてもICタグを活用したシステムを容易に実現することができる。

今回、新たに国際標準規格に対応したことにより、RFIDを活用したグローバルなシステム構築において本製品を活用することが可能となる。

「RFID Manager for Windows/EPC global Ver1.0」の販売価格は500万円からで、NECでは今後3年間で100ユーザへの提供を見込んでいる。

RFIDは、超小型のICチップに無線読み取りが可能な数キロバイトの情報を記録することができるほか、本体の経年変化が少なくデータの改ざんが困難であることから、商品管理や生産履歴・流通履歴の管理用途などの様々な分野において実用化が進められている。

NECではこれまでに、「総務省e!プロジェクト(農業分野)」への参画をはじめ、自社のパソコン生産管理システムにRFIDを活用するなど、この分野において様々な取り組みを推進してきた。

今後は、流通業や製造業を中心に、国内のみならず海外の拠点や企業との間で物流や製造管理などのシステムにおいてRFIDが幅広く導入されることが見込まれていることから、NECとしては他社に先駆けてグローバル標準に準拠したミドルウェアを製品化し、RFIDソリューション全体の強化を目指す。

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