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NEC/次世代RFID標準に準拠したUHF帯RFIDリーダライタ製品発売

2006年04月24日/IT・機器

NECとNECトーキンは、次世代のRFID標準としてこのほど仕様が策定された「EPC global UHF Gen2」と本年1月25日に改正された国内電波法に準拠したUHF帯RFIDリーダライタ(以下:リーダライタ)の販売活動を開始した。

NECは、このリーダライタをキーデバイスとして、製造・物流の出荷工程における検品システムや、サプライチェーンにおける在庫管理システム、EPC global Networkを活用したソリューションなどに関して積極的な販売活動を展開し、関連事業で今後3年間に150億円の販売を見込んでいる。

このリーダライタは、NECトーキンと、同社がこのほど提携した米国Impinj,Inc.が共同開発するものであり、NECとNECトーキンでは本製品についてことし9月までに出荷を開始する。

UHF帯RFIDは通信距離が最大6メートルと長く、広範囲な通信が可能であることから、製造・物流を中心としたサプライチェーンの効率化を実現するものとして注目を集めており、米国においては既に、大手流通業者などがUHF帯RFIDを活用しており、今後は世界各国における多くの企業で利用が進むものと見込まれている。

「EPC global UHF Gen2」は、RFIDにおけるグローバルな標準化団体であるEPC globalにより策定された通信規格であり、海外では多くの企業がこの規格に沿ったシステムの導入を進めている。

このような中、特にグローバルに事業を展開している国内の製造業や流通業の企業からは、本規格への準拠とともに、日本の電波法にも対応したリーダライタに関して早期の製品化を求める声が高まっていた。

NECならびにNECトーキンでは、このような市場の声に応えるため、EPCglobalが認定するUHF Gen2リーダライタ・UHF Gen2ICチップ双方の技術・製品を持つ世界で唯一の企業であるImpinj社とともに、「EPC global UHFGen2」準拠のリーダライタを開発・提供するもの。

NECでは今後、このリーダライタとEPC globalの仕様に準拠している自社のRFIDミドルウェア「RFID Manager」との連携機能を強化し、UHF帯RFIDを使った各種ソリューションの開発を積極的に行っている。

また、NECのパソコンを生産するNECパーソナルプロダクツ米沢事業場において新たにUHF帯のリーダライタを活用し、その実証成果をもとに実践的なノウハウに基づくソリューション提供体制を整備する。

問い合わせ
NEC
RFIDビジネスソリューションセンター
倉林・福島
TEL03-3456-6274
info-rfid@ml.mpd.nec.co.jp

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