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ジェトロ/2004年の日中貿易

2005年02月23日/未分類

ジェトロは、2004年の日中貿易の内容を公表した。

(1)6年連続で過去最高額を更新
財務省貿易統計(円ベース、輸出は確報値、輸入は速報値)をもとにジェトロがドル建て換算したところ、2004年の日中貿易総額は1,680億4,794万ドル(前年比26.9%増)と99年以降6年連続で過去最高額を更新した。輸出入双方が高い伸びとなり、日中貿易は拡大基調を維持している。

(2)輸出は素材、部品を中心に好調を維持するも、建設機械、自動車など一部品目でマイナス
輸出は738億3,295万ドル(29.0%増)と、99年以降6年連続の増加となった。半導体等電子部品(12.2%増)、音響映像機器の部分品(15.4%増)、液晶デバイスを主とする科学光学機器(44.6%増)、自動車の部分品(33.1%増)、自動車・家電向けの鉄鋼(31.7%増)、化学製品(38.5%増)など、現地調達が困難な素材や部品が輸出を牽引した。

また金属加工機械(68.2%増)、ポンプ遠心分離機(41.1%増)などの産業機械も高い伸びを維持した。一方、建設用機械(14.8%減)、通信機(45.7%減)、自動車(14.2%減)はマイナスに転じた。

(3)生産拠点のシフトに伴う機械機器の輸入が大幅に増加、繊維製品、食料品も堅調に推移
輸入は942億1,498万ドル(25.3%増)と、99年以降6年連続の増加となった。日系企業の中国への生産拠点シフトに伴い、パソコンやプリンターなどの事務用機器(31.2%増)、DVDプレーヤーなどの音響映像機器(32.8%増)、携帯電話などの通信機(58.2%増)が高い伸びとなり、汎用品を中心に半導体等電子部品(82.1%増)、液晶デバイスなどの科学光学機器(26.3%増)の輸入も伸びた。

輸入の2割のシェアを占める繊維製品(13.1%増)、食料品(21.5%増)も堅調に推移した。

(4)実質的な貿易収支はほぼ均衡
日本の対中貿易赤字は203億8,203万ドルと、2003年に比べ24億839万ドルの赤字拡大となった。しかし、香港経由分を勘案すると、中国のWTO加盟(2001年末)を境に、対中貿易赤字は急速に縮小、2004年はほぼ均衡となった。

(5)2005年の貿易総額は引き続き過去最高を更新、1,900億ドルを突破する見込み
2005年の対中貿易は、輸出においては、パソコンや家電の世界需要の後退と耐久消費財の在庫調整の動きが長引く可能性があり、やや不透明感が残るものの、中国の内需向けの完成品、素材や部品など中間財の堅調な輸出増加が見込まれ、輸入においては、日系企業の生産拠点の中国シフトが続いていることから、完成品の一層の輸入増加が見込まれる。以上のことから、2005年の日中貿易は引き続き輸出入ともに拡大し、通年の貿易総額は7年連続で過去最高を更新すると思われる。

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