日本通運(株)は、中国・上海外高橋保税物流園区(WBLZ)で、昨年9月に「日通国際物流(上海)有限公司」の「保税物流園区支店」を設立し、同年12月から公共倉庫施設を利用して仮営業を行ってきたが、面積5,711m2の新倉庫が完成し、通信環境などの整備も完了したため、2月28日から正式営業を開始した。
上海外高橋保税物流園区は中国初の試行的な物流エリアで、従来の保税区や輸出加工区とは異なった運用により通関の簡素化が図られている。
また、製品あるいは部材を国外に輸出するまで増値税の還付手続きができない一般の保税区とは違って、同園区への搬入と同時に輸出と見なされることから、増値税の還付手続きが可能となる。
さらに、同園区では区港連動機能によって、港湾区でのコンテナ開封が可能となり、分割積替えなど、物流業者による業務範囲が広がった。
今後、「保税物流園区支店」では、バイヤーズ・コンソリデーションを組み合わせた「輸出型VMI」倉庫業務をはじめ、多機能倉庫を利用した様々なビジネスモデルを提案する。